台湾遠征中の野球日本代表は9日、台北・新荘球場で台湾代表と対戦し、4−2で連勝した。1点を先制された日本は2回、5連打で4点を奪って逆転。大瀬良大地(九州共立大)、高木伴(NTT東日本)とアマチュア勢も含んだ投手リレーで相手の反撃を8回の1点にとどめた。日本は10日は台北・天母棒球場で台湾との最終戦に臨む。

 秋山、2日連続のタイムリー(台北・新荘)
台湾代表        2 = 100000010
日本代表        4 = 04000000×
(台)倪福徳−陳禹勲−林逸翔−張賢智−謝栄豪
(日)野村−○大瀬良−松田−高木−S松永
本塁打 (台)陽岱鋼ソロ
 プロとアマの投手が交互に登場する継投で序盤のリードを守りきった。

 初回、先発の野村祐輔(広島)が北海道日本ハムの陽岱鋼に先制ソロを浴びる。初戦に続き、立ち上がりに失点した日本だが、すぐに反撃を開始。2回、メジャーリーグ経験もある先発左腕の倪福徳から浅村栄斗(埼玉西武)、平田良介(中日)の連打で1死二、三塁のチャンスを築く。

 ここで、打席には前日、2打点の活躍をみせた秋山翔吾(埼玉西武)。2ボールからカウントを取りに来た甘い球を逃さず、引っ張り、セカンドの脇を破るタイムリーを放つ。2者が生還し、試合をひっくり返した。さらにスタメンマスクの伊藤光(オリックス)がヒットでつなぎ、9番の梶谷隆幸(横浜DeNA)が逆方向へ打球をはじき返す。

 これが左中間を抜き、2点を追加するタイムリーとなった。日本は5連打で4点を奪って、倪をKO。試合の主導権を握る。

 2回以降、立ち直った野村が4回までスコアボードに0を並べ、5回には注目の大瀬良がマウンドへ上がる。広島からドラフト1位指名を受けたMAX153キロ右腕は、自慢の速球を披露。1死後、7番・林旺衛をストレートで見逃し三振に仕留めるなど、挨拶代わりの好投をみせる。

 2イニング目の6回は先頭打者にストレートを狙い打たれて無死二塁のピンチを招き、変化球を叩きつける場面も目立ったものの、最後は4番の陳俊秀をスライダーで空振り三振に切ってとった。2回を1安打無失点。役割を果たしてベンチに戻った大瀬良は安堵の笑顔をみせた。

 プロ2年目の松田遼馬(阪神)を挟み、8回には高木が登板。社会人1年目で来年のドラフト1位候補と目される右腕はストレートこそ140キロ台ながら、変化球も交え、総合力で勝負するタイプだ。2死から連打を浴び、福岡ソフトバンクの李杜軒にタイムリーを許したが、一発同点の場面では陽岱鋼をサードゴロに打ち取った。

 2点差となり、9回は松永昂大(千葉ロッテ)が締めくくり役として登場。今季、1年目ながら先発、中継ぎとフル回転した左腕は、2死からヒットと四死球で満塁と走者を溜めてしまう。一打出れば同点の状況だったが、最後のバッターはファールフライでゲームセット。打線が3回以降、あと1点が取れなかったとはいえ、プロアマ通じた投手陣のレベルの高さをみせ、新生・侍ジャパンは連勝スタートを収めた。