28日、日本バスケットボール協会(JBA)の改革を主導する「JAPAN 2024 TASKFORCE」の第4回会議が都内で行われた。この日、来年10月に開幕予定の男子バスケの新リーグに日立東京、トヨタ自動車東京、東芝神奈川、アイシン三河、三菱電機名古屋のナショナルリーグ(NBL)の企業チームなどが参加申込書を提出した。これで28日までに計46チームが参加を申請し、残るNBDL(NBL2部)の1チームも参加の意思を示しているという。今後は各チームにヒアリングを行い、7月末までに1部から3部に振り分ける。また「JAPAN 2024 TASKFORCE」の川淵三郎チェアマンやJリーグの大河正明常務理事ら6人がJBAの新役員に内定した。新役員は5月13日にJBAの理事会で正式に決定する。
 JBA改革を目指す「JAPAN 2024 TASKFORCE」が設立して3カ月が立った。その船出は順調に来ている。新リーグにbjリーグ、NBL、NBDLの全47チームが参戦を表明したという。5000人規模のホームアリーナ保有、債務超過の解消など、新リーグ参加条件を満たすために各チームが行政と協力する姿勢が見られている。川淵チェアマンはリーグ統合に「成功間違いない」と手応えを十二分に掴んでいる。

 昨年11月に国際バスケットボール連盟(FIBA)からJBAに突き付けられた資格停止処分。制裁解除に向けては「リーグの統合」だけが問題ではない。「代表の強化」「ガバナンスの確立」との3つの柱をクリアしなくてはならない。

 川淵チェアマンは代表の強化についてもメスを入れる。協会が定めた代表の日程に強制権を持たせることである。ファンが見たいと思える、選手が入りたいと感じる代表へと価値の向上を目指す。

 協会のガバナンスについては、改革の旗頭である川淵チェアマンのJBAの新会長就任で落ち着きそうだ。当初はバスケ界の者から新リーダーを抜擢する見通しだったが、FIBAインゴ・ヴァイス財務部長が「日本で最高の人材」と語るように、ここにはFIBAの意向が大きく働いたと見られる。新設の事務総長にはJリーグの大河常務理事が“入閣”予定である。

 サッカー畑からの“救いの手”が差し延べられた。しかし、バスケ界からは「乗っ取られる」との声もあるという。任期は1年。川淵チェアマンは、今後について「バスケ界にも人材はいっぱいいる。どんどん登用していきたい。将来は何も心配していない。サッカー界は乗っ取りません!」と高らかに宣言した。

 川淵チェアマンは制裁解除へ向け、6月にスイスで行われるFIBAのセントラルボードに乗り込み、これまでの進捗状況をプレゼンテーションする。ヴァイス財務長は「これまでのJBAをタンカーだとすれば、今はイージス艦に変身した。あとはエンジンのスイッチを入れれば動く」と船に喩えて、改革を評価した。沈みかかった船は、“剛腕”によって再び浮き上がりつつある。ただし、改革は道半ば。制裁解除はゴールではなく通過点だ。バスケ界は、その先の航路を間違えてはいけない。

<新リーグ入会申し込みチーム> ※4月28日時点で入会申込書を提出し、受理されたチーム
・bjリーグ(24)
青森ワッツ、岩手ビッグブルズ、秋田ノーザンハピネッツ、仙台89ERS、福島ファイヤーボンズ、新潟アルビレックスバスケットボール、富山グラウジーズ、信州ブレイブウォリアーズ、群馬クレインサンダーズ、埼玉ブロンコス、東京サンレーヴス、横浜ビー・コルセアーズ、浜松・東三河フェニックス、滋賀レイクスターズ、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサ、バンビシャス奈良、高松ファイブアローズ、島根スサノオマジック、ライジング福岡、琉球ゴールデンキングス、金沢武士団(かなざわサムライズ)、広島ライトニング、愛媛(旧大分ヒートデビルズ)

・NBL(13)
レバンガ北海道、リンク栃木ブレックス、つくばロボッツ、千葉ジェッツ、日立サンロッカーズ東京、トヨタ自動車アルバルク、東芝ブレイブサンダース神奈川、アイシンシーホース三河、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋、兵庫ストークス、和歌山トライアンズ、広島ドラゴンフライズ、熊本ヴォルターズ

・NBDL(9)
パスラボ山形ワイヴァンズ、大塚商会アルファーズ、東京エクセレンス、アースフレンズ東京Z、アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城、豊田合成スコーピオンズ、豊田通商ファイティングイーグルス名古屋、レノヴァ鹿児島、八王子トレインズ

(文・写真/杉浦泰介)