打者としての城島の才能を、工藤は誰よりも高く評価している。ネクスト・バッターズサークルでの素振りを一目見れば、どこが得意でどこが苦手かおおよそ察しがつくと公言してはばからない熟達のサウスポーが、こと城島の攻略法に話が及ぶと、歯切れが悪くなった。
「普通アウトコースに真っすぐを投げておけば、どんな見逃し方をするかで何を狙っているか大体わかるもの。しかし、城島の場合、そのボールを平気で見逃したからといって、同じボールを投げられるというバッターじゃない」
<この原稿は2000年11月号の『Number』に掲載されたものです>

 これには少々、説明が必要だろう。昨年の中日との日本シリーズ、工藤はトップバッターの関川浩一を要注意人物としてマークした。中日は関川が打ち、走ることで勢いに乗るチーム。逆説的にいえば、彼さえ塁に出さなければ恐竜打線、恐るるに足らず――。そう判断したのである。



年長の選手が一気に抜ける分、若手にはチャンス到来です。現状の球界はスター不足。トリプルスリー達成濃厚な東京ヤクルトの山田哲人ら今後も楽しみな存在は出てきていますが、まだまだ伸び悩んでいる選手が多いように映ります。

和田や小笠原のように一振りで魅せられるバッターがもっと増えれば、プロ野球も盛り上がるでしょう。来季に向けて、新たな輝きを放つ逸材が出てきてくれることを期待しています。

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