ページのトップへ

金子達仁「春夏シュート」

ドラマは専用競技場で生まれる

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 何でも食べ、何でも呑むトルシエが「それは食べない」と言ったものがある。 仙台牛である。 「仙台と聞いただけで、悔しさが蘇ってくるからね」 苦笑しつつ、彼は真剣だった。「もしあの試合が仙台でなかったら
続きを読む

“持たざる者”に厳しい欧州の移籍市場

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 わたしが中学生だったころ、W杯は16カ国で行われていた。欧州のクラブナンバーワンを決める大会は、最初から最後までトーナメント形式で行われていた。欧州の国々はそれぞれが独自の通貨を持ち、国境では厳密な
続きを読む

予選の厳しさの差が日米“存在感の差”に

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 若い頃の苦労は買ってでもしろ、と言う。可愛い子には旅をさせろ、とも言う。まったくもってごもっとも。これ以上の金言はないな、と思う。人生についてはともかく、サッカーについて、であるならば。 20世紀後
続きを読む

勝利への貪欲な姿勢こそ「マリーシア」

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 マリーシア――恥ずかしながら、わたしなんぞは完全にカブれたクチである。 初めて耳にしたのは、90年代に入った直後だっただろうか。日本にやってきたブラジル人の選手たちが頻繁に口にするようになった。それ
続きを読む

“資金がないからJは弱い”では代表は?

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 いささか古い話になってしまい恐縮だが、東アジア杯で驚かされたことがあった。スタジアム内に設置されている立て看板について、である。 日本企業ばかりではないか! 中国で開催された、W杯とは何の関係もなく
続きを読む

岡崎、“得点特化型”認めてもらえる好環境

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 そのスタイルがいよいよゲルト・ミュラー的になってきた、と書いたのはちょうど1年ほど前のことである。ほぼ時を同じくして、ドイツのメディアにも同様の記事が目立つようになった。高くもなければ強くもなく、速
続きを読む

“新国立議論”に感じられない「お・も・て・な・し」

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 心底呆れ、かつ、ガッカリした。東アジア杯のことではない。あれはせいぜい「軽い失望」ぐらいなもの。国内でプレーする選手たちの意地や下克上へかける思いといったものがあまり感じられなかったのは残念だが、こ
続きを読む

勝敗はどうでもいい。チームの哲学が見えない

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 目の覚めるような一撃、という表現があるが、山口の同点弾ぐらい、この表現にふさわしい一撃はなかった。言うまでもなく素晴らしいシュートではあったが、それ以前に、試合が信じられないほどに退屈だったからであ
続きを読む

早実、なでしこ……「物語」持つチームは強い

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 7月下旬の10日間、高校野球の地方予選を取材した。フリーのライターになって20年、甲子園で取材をしたことはあっても、地方大会を1回戦から取材するとなるとさすがに初めてのこと。頭では理解しているつもり
続きを読む

「新国立」志なき建設では無用の長物に

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 新しいものは古くなるが、いいものは古くならない。スタジアムとはそういうものだとわたしは信じている。こう言い換えてもいい。ドーム球場は古くなるが、甲子園は古くならない――。 甲子園が完成した大正13年
続きを読む

男子が振るわない理由は「層の厚さ」

金子達仁「春夏シュート」(金曜日更新)

 素朴な疑問だった。「女子はあんなに頑張ってるのに、なぜ男子は勝てないんだ?」 大学を卒業して配属されたテニス雑誌の編集部。サッカーしかやったことのなかった人間にはわからなかった。巷の大学生は男女問わ
続きを読む