当HP編集長の二宮清純がインタビュアーを務めるBS朝日の番組『勝負の瞬間(とき)』が27日(日)、22:00より放送されます。この番組では毎回、各スポーツから一流たちをお招きし、トップを極めたテクニックと、その思考法に迫ります。これまでのスポーツ番組とは一味違ったインタビュードキュメントです。今回は現在、秋場所で朝青龍と熾烈な賜杯争いを繰り広げている横綱・白鵬関をお招きします。
(写真:横綱の包み込まれるような大きな手に二宮清純もビックリ!?)
 当サイトでは番組に先駆けて、白鵬関とのインタビューの一部を紹介します。

二宮: 横綱はだいたいお酒の席では、どのくらい飲まれるんですか?
白鵬: そうですね〜。まぁ、軽く2、3升はいけるんじゃないですか。

二宮: 2、3升! 一番、飲んだ時はどのくらいですか?
白鵬: 10何人で、焼酎50本とかかな。お店に「もうお酒はない」って言われちゃいました。

二宮: ちなみにモンゴルではお酒のつまみはどういうものなんですか?
白鵬: モンゴルっていったら、やっぱり羊ですね。味はだいたい塩味です。

二宮: 日本みたいに魚の刺身とかはないでしょう?
白鵬: まず、生ものはないですね。日本に来た時は抵抗がありました。今まで食べたことないですから。親方が「体にいいから」と薦めるので、ちょっとずつ食べるようになりました。もう、今ではおいしくいただいています。

二宮: 一番好きな魚は何ですか?
白鵬: 全部、好きですね。だから寿司屋に行ったら、「端から端まで」って言います。

二宮: 全部、注文!? さすがに寿司屋もネタがなくなっちゃうでしょうね(笑)。ところで、横綱は日本に来られたのが15歳の時。きっかけは何だったんですか? 
白鵬: モンゴル人初の力士でありました先輩の旭鷲山関の紹介です。ただ日本に行ってみたいっていう軽い気持ちだったんですよ。プロに入るところまでは声がかからなかったので、他の6人と旭鷲山関のお父さんに連れられてやってきました。最初は、大阪のある会社にアマチュアで活躍していた方々が働いていまして、週に2、3回稽古をやっていたので、そこに参加する形でした。

二宮: もちろん、それが初めての日本ですよね。いかがでしたか?
白鵬: たしか10月の後半だったのですが、モンゴルはものすごい寒くて、厚い服を着て飛行機に乗りました。降り立ったのが関西空港。もう暑くて暑くて。しかも、ちょうど空港が海の上ですよね? どこに降りるのかって思っていましたよ。そこで、初めて海の匂いもかぎました。

二宮: 海を見るのも初めてだったと?
白鵬: 初めてです。もう、ずっと海を見ていましたね。不思議な感じでしたね。ちょっと汚かったですけど(笑)。
>>この続きは番組をお楽しみ下さい。

 この後、番組ではモンゴルへの帰国寸前で宮城野部屋に拾われたエピソードなど、入門から横綱昇進までの道のりを白鵬自身が振り返ります。意外な日本語習得法や、体を大きくするために実施した規格外の行動など、興味深い内容が盛りだくさんです。さらには白鵬関の稽古にも密着取材。四股、すり足、鉄砲といった基本を繰り返す中で磨かれた横綱の強さの秘密に迫ります。

 番組の後半では強烈な突っ張りのごとく、次々と繰り出される二宮清純の質問を、横綱がどう受け止め、言葉を返すのかが見どころです。「なぜ日本人力士は弱いのか」「ライバル朝青龍をどう思っているのか」「横綱の品格とは何か」……。昨年の夏場所千秋楽、物議をかもした朝青龍との土俵上でのにらみ合いについても、当時の心境を明かします。「横綱の重みはなった人しかわからない」。最後のシーンで白鵬関はこう語っています。常に“成績が悪ければ引退”というプレッシャーと戦っている第一人者の偽らざる思いも感じさせる貴重なインタビューです。

 この「勝負の瞬間」は月1回ペースで2010年3月まで全12回シリーズでお届けしています。今後もボクシングの現役最強チャンピオンなど各スポーツの一流たちを続々とゲストにお招きします。白鵬編の放送に合わせ、先月、好評だったプロハンドボールプレーヤー・宮大輔選手の回も26日(土)13:00〜再放送されます。ぜひ合わせてお楽しみください!


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