今から50年前の1975年、“セ・リーグのお荷物”と揶揄された広島カープが、球団創設26年目にして初優勝を遂げた。 広島の悲願達成には、東海道新幹線の延伸が寄与したと言われる。開幕前の3月 […]
1960年代後半から70年代中盤にかけて“日本人キラー”の異名をほしいままにした韓国人ボクサーがいた。OPBF東洋太平洋の前身OBF東洋フェザー級王者のハーバート康(康春植=カン・チョンシク)だ。 &nb […]
ゲームはシーソーのように読売ジャイアンツに傾いたり、大阪タイガースに傾いたりしながら、ついに9回裏まできた。スコアは4対4。タイガースのマウンドには7回途中からルーキーの村山実さんが立っていた。 &nbs […]
多くのプロ野球関係者が「飛距離は天性のもの」と口を揃える。努力にも限りがあるということか。 ソフトバンクから巨人に移籍したリチャ―ドの打席は、見ているだけでワクワクする。ついでに言えば、ドキドキとハラハラも伴う。打球 […]
1948年といえば、国連で世界人権宣言が採択された年である。第1条に「全ての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と謳われている。 この年の6月25日、ボクシングのヘビー級王者ジ […]
ドナルド・トランプ米国大統領の2期目就任から4月29日(日本時間30日)で、ちょうど100日を迎えた。政権スタート直後の100日は「ハネムーン期間」と呼ばれ、支持率は概ね維持傾向にあるのが相場だが、トランプ政権は2月の […]
6年前に他界した無頼派作家の安部譲二さんは、高校野球の指導者がしばしば口にする「野球は教育の一環」という言葉を忌み嫌っていた。古い取材ノートに、独特のダミ声が聞こえてきそうな“安部節”の一部が残されていた。 「野球用語 […]
「象をも倒すパンチ」を持つ男が、ハンターに急所を射抜かれた巨象のようにキャンバスに崩れ落ちる――。世に言う“キンシャサの奇跡”の劇的なフィニッシュシーンだ。 さる3月21日、キンシャサで引き […]
任期満了で退任するトーマス・バッハ氏の後継を決める国際オリンピック委員会(IOC)会長選挙が、3月20日、ギリシャ・コスタナバリノでのIOC総会で実施される。投票権を持つのは約100人のIOC委員。日本人として初めて立 […]
NF(国内競技連盟)とはいっても、パラスポーツの場合、ほとんどが弱小だ。2015年6月にパラリンピックサポートセンター(パラサポ)が都内の日本財団ビル内に開設される前は、多くの団体が、役員の自宅を事務所代わりに使ってい […]
今年は日本人メジャーリーガーの実質的なパイオニアである野茂英雄が海を渡って30年の節目の年にあたる。 MLBの95年シーズンは、前年8月に始まった選手会のストライキの影響で、開幕が大幅に遅れた。近鉄を任 […]
ワールドラグビー(WR)理事会における日本協会の投票権が、従来の2票から3票に増えたのは、最上位カテゴリーのハイパフォーマンスユニオンに加わった2023年5月からだ。昨年11月に行われたWR会長選で、日本はオーストラリ […]
極真空手を創設した大山倍達総裁は「力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」という言葉を好んで使った。若き日、パスカルの「パンセ」を読んだ影響が見て取れる。 ある程度予想されたこととはいえ「トランプ2 […]
高校野球が大きく変わろうとしている。9回制から7回制への変更の他、DH制やビデオ検証の導入についても議論されているという。 高野連がこうしたルール改正を検討している背景として、少子化による部員数の減少、 […]
2025年がスタートした。今年は戦後80年の節目の年にあたる。さらには「昭和100年」を迎えるということもあり、いくつかの雑誌から「昭和の名勝負」と題した特集の執筆依頼を受けた。 私事で恐縮だが、この2 […]
この話題に最初に接した時は『黄金バット』の米国版でもできるのか、と思った。野球に関する話だと聞いて、目が点になった。 その名も「ゴールデン・アットバット」。これは打順にかかわらず、監督が好きな打者を、好 […]
守備の名手に贈られる三井ゴールデン・グラブ賞をセ・リーグ捕手部門で初受賞した山本祐大(横浜DeNA)は「ベースボール・チャレンジ・リーグ」の滋賀ユナイテッドBC(現在は消滅)の出身である。独立リーグ出身者としては、初の […]
今年は戦後最大のヒーロー力道山の生誕「100年」にあたる。カギカッコ付きにしたのは、日本統治下の朝鮮・咸鏡南道(ハムギョンナムド)で生まれた力道山(本名・金信洛)の朝鮮戸籍には、別の生年月日が記されていたからだ。 &n […]
「ボス」と「リーダー」は違う――。霊長類学者でゴリラ研究の第一人者として知られる山極壽一さんの持論だ。 ざっくり言うと、こういうことだ。ボスは、力と権威によって群れを統率する。自らの地位を脅かそうとする者 […]
野球における盗塁は70~80%の確率で成功しないと、チームにとってはマイナスだと言われている。仮に盗塁の「損益分岐点」なるものがあるとすれば、少なくとも70%は超えていなければならない。 「失敗した場合の […]
国民体育大会(国体)から国民スポーツ大会に改称して初めての大会となる「SAGA2024国民スポーツ大会」が15日、閉幕した。5日に行われた開会式では、小雨が降る中、「薩長土肥」が日本に夜明けをもたらしたとのナレーション […]
大毎、阪急、近鉄で監督として8回もパ・リーグを制しながら、日本シリーズでセ・リーグ王者に全て敗れた西本幸雄は“悲運の名将”と呼ばれる。 特に川上哲治率いる巨人に対しては1967、68、69、71、72年 […]
1966年6月に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた味噌会社の専務一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した元プロボクサーの袴田巌さん。47年7カ月の獄中生活を経て、今から10年前の14年3月、静岡地裁の決定で再審と […]
今や国民的関心事である「50‐50」(50本塁打・50盗塁)に挑んでいるのは、ドジャースの大谷翔平だけではない。セ・リーグで巨人と熾烈な首位争いを展開する広島も“大記録”にひたひたと迫っている。9月2日現在、48本塁打 […]
パリ五輪開催期間中、サウジアラビアの首都リヤド近郊では、eスポーツのW杯が開かれていた。賞金総額はeスポーツ史上最高額の6000万ドル(約96億円)。世界中から500以上のチームと1500人以上の選手が参加した。 &n […]