スタジアムやアリーナに企業名を冠する命名権ビジネス、いわゆるネーミングライツの起源は、1952年の「ブッシュ・スタジアム」だと言われている。 それまでカージナルスが本拠地とするこの球場は、スポーツマンズ […]
傷ひとつない顔での勝利者インタビュー。マイクを手にした井上尚弥は、観客に向かってこう声を張り上げた。 「アウトボクシングもいけるでしょう? 誰が衰えたって? 誰が衰えたって?」 耳に手を当 […]
さる7月24日(現地時間)、急性心筋梗塞により71歳で世を去ったハルク・ホーガン(本名テリー・ユージーン・ボレア)への追悼文を依頼された私は、スポニチ紙(7月26日付け)に<個人的に忘れられないのは、1981年5月10 […]
長嶋茂雄さんに続いて釜本邦茂さんまでも……。戦後80年、昭和のスポーツ界を牽引したスーパースターが、またひとり鬼籍に入った。 長嶋さんと釜本さんには共通点があった。引退後も現役時代と、ほぼ体型が変わらな […]
「彼は根っからのMAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)だった。強く、タフで賢く、大きな心を持っていた」 自らの支持者でもあったプロレスラーの「超人」ハルク・ホーガン氏の訃報を受け、ドナルド・トラ […]
新装オープンしたFIFAクラブW杯の初代王者にチェルシー(イングランド)が輝いた。 6月14日(現地時間)から7月13日にかけて米国の11都市(12会場)で行なわれた今大会、選手や監督を悩ませたのが猛暑 […]
日本人ボクサーの前に、またしても「ウエルターの壁」が立ち塞がった。 さる6月19日、WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽が、同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に挑んだが、計3度のダウンを奪われ、5回4 […]
沖縄出身のボクシング世界チャンピオンは9人もいる。人口約147万人ながら47都道府県で最多だ。 具志堅用高(WBAライトフライ級)、上原康恒(WBAスーパーフェザー級)、渡嘉敷勝男(WBAライトフライ級 […]
東西の両横綱が、千秋楽に賜杯をかけて激突してこそ大相撲は盛り上がる。 夏場所で2場所連続4度目の優勝を遂げた大関・大の里が横綱(第75代)に昇進したことで、7月 […]
ただ倒すのではなく、相手にも一度見せ場を用意してやるのだから、やはり千両役者である。 さる5月4日(米国時間)、米ラスベガス。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥は、挑戦者のWB […]
少子化で、どの競技団体も普及に四苦八苦している中、“ひとり勝ち”の様相を呈しているのがダンスである。 一般社団法人ストリートダンス協会の調査によると、国内の推計競技人口は2015年の時点で […]
「オレはバイ(1対1)に強いんだ」 参議院議員になった頃、アントニオ猪木はよくそう語っていた。 理由を訊ねると、プロレスラーとして、長年1対1の勝負を演じてきたから、「相手が […]
ひと足早く、埼玉に桜が咲いた。 さる3月20日、埼玉スタジアムでサッカー日本代表はバーレーン代表を2対0で破り、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。 「試合内容 […]
国際オリンピック委員会(IOC)会長選挙は、約100人のIOC委員がひとり1票を無記名で投じ、過半数を獲得した候補者が出た時点で当選となる。 さる3月20日(現地時間)、任期満了で退任する […]
打たれずに勝つことに越したことはない。しかし、先のことを考えれば、打たれても勝ったことには、大きな意味がある。 さる2月24日、東京・有明アリーナで行われたノンタイトル10回戦で、WBOア […]
モンスターの前では、さしもの“日本人キラー”も、“ヘビににらまれたカエル”も同然だった。 <この原稿は『週刊漫画ゴラク』2025年2月28日号に掲載された原稿です> さる1月 […]
プロレス界を席巻したジャイアント馬場が世を去って、この1月31日で26年が過ぎた。 <この原稿は『週刊漫画ゴラク』2025年2月21日号に掲載された原稿です> その昔、男性誌 […]
「四十、五十は洟垂(はなた)れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら百まで待てと追い返せ」 これは日本資本主義の父・渋沢栄一の名言である。一万円札の“顔”でもある渋沢は1840 […]
「自分が幼い頃からずっと思っていた30代というものと、今現在、自分が感じている体の感覚や精神状態を含めると、全然、想像と違っていると感じます」 昨年12月7日、プロフィギュアスケーターの羽生 […]
さる11月20日、82歳で亡くなった元横綱・北の富士は、粋で洒脱な人柄で、NHKの大相撲解説でも人気を博した。 アナウンサーの質問に一切忖度しないのが北の富士流。時に土俵上の相撲より面白い […]
12月15日は、“プロレスの父”というより戦後最大のヒーロー力道山の62回目の命日だ。 その1週間前の1963年12月8日、力道山は東京・赤坂のナイトクラブ「ニュー・ラテン・クォーター」( […]
戦後最大のヒーローである力道山が、暴力団員に刺された腹部の傷が原因で落命したのは、今から61年前の1963年12月15日のことだ。 享年39。早過ぎる英雄の死を受け、日本プロレスの2代目社 […]
小兵ながら相手の腰にくらいついたら離れない。そのしぶとい取り口から「ピラニア」の異名を取った大相撲の元大関・旭国(本名・太田武雄)が、さる10月22日、都内の自宅で死去した。77歳だった。 […]
ボクサーくずれ――。 捜査資料に出てくる言葉使いからして差別的であり、偏見に満ちている。 冤罪の萌芽が、ここに見て取れる。 1966年6月に静岡県清水市(現 […]
「自分の理想の終わり方ではない」 試合内容は完勝だったにもかかわらず、試合後のモンスターに笑顔はなかった。 9月3日、東京・有明アリーナで行なわれた世界スーパーバンタム級4団 […]