東京六大学春季リーグの法大対早大の第2回戦が29日、神宮球場で行われ、早大注目の1年生、斎藤佑樹投手がリーグ戦2度目の先発登板を果たした。斎藤は7回を4安打1失点に抑え、打っては2安打2打点の活躍。斎藤の投打にわたる貢献で早大は13−2と圧勝。連勝で勝ち点をあげて、斎藤はリーグ戦2連勝をマークした。
 前回の東大との開幕戦で6回1安打無失点。華々しいデビュー登板で斎藤は、ともに勝ち点1をあげてぶつかる法大戦の先発のチャンスをつかんだ。

 初回、先頭の和泉将太(2年)にヒットを許すと、犠打でチャンスを広げられ、3番・今井諒のセカンド内野安打でいきなり1点を奪われる。
 しかし、2回以降は無難なピッチング。四球やヒットで時折、走者は与えるものの、直球と変化球をたくみに織り交ぜ、後続をピシャリと締める。開幕カードの立大戦で2試合連続2ケタ安打を放った法大打線に得点を許さず、2〜7回はきれいにスコアボードにゼロを並べた。

 投球でリズムをつかんだ斎藤は1−1で迎えた4回、2死1、2塁のチャンスでレフトへ勝ち越しのタイムリー。法大先発の二神一人(2年)をKOした。斎藤は続く5回の打席でもタイムリーを放ち、打棒爆発の早大は一気に大量リードを奪って勝利した。

 春季リーグで1年生投手が開幕戦から2戦2勝するのは史上初めて。早慶戦以外では17年ぶりとなる28000人の大観衆が詰め掛けた神宮の舞台で斎藤は実力通りの投球をみせ、さらなるスターとしての輝きを放ち始めた。