28日、北信越BCリーグが開幕した。 新潟・三条市民球場で行われた新潟アルビレックスBCと富山サンダーバーズの試合は、9−0で富山が大差で開幕試合を制した。また、長野オリンピックスタジアムで行われた信濃グランセローズと石川ミリオンスターズの試合は両者一歩も引かず、3−3の同点に終わった。
 三条市民球場で行われた新潟アルビレックスBC対富山サンダーバーズは初回、富山が新潟の開幕投手・藤井の立ち上がりを攻め、無死満塁から4番・野原のタイムリー内野安打などで2点を先制する。

 勢いに乗る富山は2回にも草島のタイムリーや井野口の犠飛などで4点を追加。6−0と試合を優位に進める。

 その後は両チームゼロが続いたが、8回、富山が尾崎のタイムリー二塁打で1点を加える。一方、富山の開幕投手・小園は走者を出しながら要所を締め、新潟打線を完封。9回にも2点を挙げた富山は新潟の4人の投手陣から計9点を奪い、9−0と大勝スタートをきった。

 試合後、後藤監督は次のように語った。
「完全に力負け。これからもっと練習し、同じ失敗を繰り返さないようにしたい。エラーについてはオープン戦のようなネガティブなものではなく、積極的に捕りにいってのものだった。大差で負けはしたが、選手たちは少しずつ上達している。最後まで全力プレーをし、子供たちに夢を与えられるように頑張りたい」

 もう1試合の石川ミリオンスターズ対信濃グランセローズは長野オリンピックスタジアムで行われた。先発は、石川は地元出身の蛇澤、信濃は四国アイランドリーグ出身の佐藤。序盤はともに無得点と、白熱した投手戦となった。均衡を破ったのは信濃。6回に一挙に3点を奪い、スタンドを沸かせる。しかし、8回に石川が同点に追いつき、試合は振り出しへ。結局、そのまま3−3のまま9回を終了した。

 両会場ともに悪天候に見舞われ、試合の開始時間が大幅に遅れたが、それでも記念すべき開幕試合をひと目見ようと訪れた観客は、三条は4538人、長野は6832人だった。開幕セレモニーには、新潟会場にリーグアドバイザーで漫画家の水島新司氏と格闘家の吉田秀彦選手が、長野会場には元日本ハム監督の大沢啓二氏がかけつけ、場内を盛り上げた。

 リーグは今後、10月中旬まで各チーム72試合、全144試合の熱戦が繰り広げられる。


三条市民球場(新潟−富山1回戦、富山1勝0敗)
 富山・小園が完封勝利!
 富山 9−0 新潟
勝利投手 小園(1勝0敗)
敗戦投手 藤井(0勝1敗)

長野オリンピックスタジアム(信濃−石川1回戦)
 両者一歩も譲らず引き分け
 信濃 3−3 石川