31日、日本サッカー協会(JFA)は9月上旬のオーストリア遠征に臨む日本代表メンバーを発表した。8月22日のカメルーン戦と同様にFWを除く発表で、欧州組からMF中村俊(セルティック)、MF稲本(フランクフルト)が選ばれた他、MF松井(ル・マン)がオシム体制初選出を果たした。追加招集は9月1日のJ1第24節終了後に行われる。
 松井が05年11月のアンゴラ戦以来、約2年ぶりの代表復帰を果たした。06年ドイツW杯では落選。その後の06-07シーズンでも持病の腰痛で満足にピッチに立つことができない時間があった。だが、今季は開幕から6試合連続で先発。第5戦のモナコ戦では今季初ゴールを記録した。その活躍を評価され、約2年ぶりに日の丸のユニフォームに身を包む。持ち味のドリブルなど優れた個人技でチームにアクセントを加えたい。

 稲本も新天地での活躍が認められた。今季から加入したフランクフルトで中盤の底として開幕から3試合連続で先発。抜群の安定感でチームの2勝1分という好成績に貢献している。6月のキリン杯コロンビア戦ではトップ下で使われて持ち味を出せなかったが、今回は本職のボランチでの起用が濃厚。高い守備力とダイナミックな攻め上がりを武器にMF鈴木、阿部、中村憲など国内組がひしめくボランチ戦線に割って入る。

 国内組では22日のカメルーン戦からGK川島、DF坪井4名が復帰。カメルーン戦では千葉勢がオシム体制で初めて1人も選ばれなかったが、MF羽生、MF山岸がメンバーに返り咲いた。

 注目のFW陣は9月1日のJ1第24節後に発表される予定。カメルーン戦で外れたFW巻、FW矢野らアジアカップ勢が巻き返すのか、それともカメルーン戦でアピールしたFW大久保、FW田中達らが定着するのか。最後まで熾烈なアピール合戦が繰り広げられる。

<日本代表メンバー19人>

GK
川口能活(ジュビロ磐田)
楢崎正剛(名古屋グランパス)
川島永嗣(川崎フロンターレ)
DF
中澤佑二(横浜F・マリノス)
加地亮(ガンバ大阪)
坪井慶介(浦和レッズ)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(サンフレッチェ広島)
MF
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(ガンバ大阪)
稲本潤一(フランクフルト)
羽生直剛(ジェフ千葉)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
※松井大輔(ル・マン)
鈴木啓太(浦和レッズ)
阿部勇樹(浦和レッズ)
今野泰幸(FC東京)
山岸智(ジェフ千葉)

※オシム体制初招集