プロ野球パシフィックリーグのクライマックスシリーズが11日、開幕し、第1ステージ第1戦は北海道日本ハム(シーズン3位)がオリックス(シーズン2位)を4−1で下し、第2ステージ進出へ王手をかけた。第2戦(12日)はオリックス・小松聖、日本ハム・藤井秀悟の予告先発で行われる。

◇第1ステージ(第1戦)
 ダルビッシュ、完投で初戦制す(日本ハム1勝、京セラドーム)
北海道日本ハム 4 = 010003000
オリックス     1 = 000000010
勝利投手 ダルビッシュ(1勝0敗)
敗戦投手 近藤(0勝1敗)
本塁打   (日)スレッジ1号ソロ
 3試合しかない第1ステージ、絶対に落とせない初戦をエースがひとりで投げぬいた。日本ハムの先発・ダルビッシュが14奪三振を奪い、1失点完投でチームを勝利に導いた。

 決して完璧な内容ではなかった。1回には1死1、2塁のピンチを招き、2回にも2本のヒットを浴びた。しかし、ランナーを背負っても動じないのがエースのエースたる所以。2回、4回とダブルプレーを打たせて窮地を脱する。

 先制したのは日本ハム。2回、先頭のスレッジがライトスタンドにソロを放つ。しかし、その後はオリックス先発・近藤一樹が3回から5回まで3イニングをパーフェクトに抑え、追加点を与えない。

 しかし、先頭打者へのムダな四球が流れを変えた。6回、近藤は先頭の森本稀哲を追い込みながら歩かせてしまう。1死後、先制弾を打っているスレッジがヒットでつなぎ、5番・高橋信二がライトへタイムリー。日本ハムに貴重な1点が入った。続く小谷野栄一もレフト線を破るタイムリーで近藤をKO。さらには鶴岡慎也が犠飛をあげて、このイニング3点を奪い、試合をほぼ決定付けた。

 反撃したいオリックスは、やや疲れの見えるダルビッシュを攻め、8回、無死1、3塁からカブレラの犠飛で1点を返す。しかし、続くローズがダブルプレーに倒れ、万事休す。最終回のマウンドにあがったダルビッシュは、最後のバッターを153キロの速球で空振り三振に仕留め、試合を締めくくった。

◇セ・リーグ
 内川、逆転2ラン(横浜10勝13敗1分、横浜)
阪神      4 = 000100300
横浜      5 = 20000030×
勝利投手 高宮(1勝0敗)
敗戦投手 阿部(0勝1敗)
セーブ   寺原(3勝9敗22S)
本塁打   (横)内川14号2ラン

 ラミレス、トップに並ぶ45号HR(巨人18勝6敗、神宮)
巨人      3 = 000000300
東京ヤクルト 2 = 000002000
勝利投手 久保(2勝0敗)
敗戦投手 川島亮(7勝9敗)
セーブ   山口(11勝2敗2S)
本塁打   (巨)ラミレス45号ソロ