大王製紙株式会社のエリエール公式サイト内にて、この8月より二宮清純が月1回、アスリートゲストをお招きする対談コーナー「やさしさに包まれて」がスタートしました。このコーナーでは、各競技からアスリート、元アスリートをお招きし、それぞれのスポーツの魅力を伺いながら、戦いの日々の中でホッと“やさしく”なれる瞬間についてインタビューしていきます。記念すべき初回ゲストには元ラグビー日本代表で神戸製鋼ラグビー部アンバサダーの大畑大介さんが登場。対談の第2回目「ラグビーより育児に自信あり!?」を配信中です。

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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二宮: 昨季限りで引退するまで、大畑さんはラグビー中心の生活でした。現役生活の後半は両アキレス腱の断絶などケガとの戦いでもありました。そんな中で、ホッと心安らぐ瞬間はあったのでしょうか?
大畑: やはり2人の娘たちと一緒にいる時ですね。僕は現役時代、練習着すら持って帰らないようにして家での時間を大切にしてきました。ビデオで試合をチェックするのも家族が寝静まった夜中にしていたくらいです。家を出たらラグビー選手の大畑大介、家にいる時はひとりの大畑大介として切り替えるように心がけていましたね。

二宮: 子どもが家にいることでオンとオフを切り替えられる効果もあったと?
大畑: いい気分転換になっていましたね。僕はそれまで喜怒哀楽を表現するのが苦手な人間だったんです。やはり、ピッチに立てば、戦う気持ちをつくらなくてはいけないところもあるし、弱い部分を見せられないところもありますから。でも、娘たちに対しては、感情が自然に出せる。褒める時は褒めるし、怒る時は怒る。その点では子どもといることで、ひとりの人間として気持ちを解放させてくれた部分はありますね。

二宮: 子どもと接する上で気をつけていることは?
大畑: できない約束はしない。これが一番大事です。子どもはどんなささいな約束でも覚えているものです。それを大人の都合で破ったら傷つきますよ。たとえば「明日、公園に遊びに行こう」と言っていたのに、「疲れているからヤメた」ということは絶対にしないように気をつけています。

二宮: 以前、元代表監督の平尾誠二さんから「ラガーマンは子どもがいたほうがラグビーがうまくなる」と聞いたことがあります。その理由は、「子どもを抱くようにボールを丁寧に扱うからだ」と。
大畑: 確かにそうかもしれませんね。僕は子どもが産まれてから人間が変わりました。それまでは自分のことを天才肌だと思っていましたから、他人ができないことに対して「なんで、できへんの?」という気持ちを持っていました。自分は感覚でできていたので、できないことのほうが理解できなかったんです。でも、子どもは、もともとできないことが当たり前。それをいろいろ教えることによって、できることが増えてくる。このことに気付いてから後輩に対する接し方も変わってきましたね。教えてできるようになったら褒めてやる。そしたら、もっとできるようになる。おかげで対人関係も良くなったように感じています。
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 各ゲストとの対談は全4回に渡って更新します。更新は原則として毎週月曜日です。大畑さんとの対談第3回は8月22日に更新します。どうぞお楽しみに!