10日、bjリーグの合同トライアウト最終選考会が東京スポーツ文化館「Bumb」で開催され、2次選考及び追加日程の合格者ら74名の選手が21日のドラフト(新人選択)会議に向けて最後のアピールを行った。
(写真:最終選考に臨む選手たち)


 今回の最終選考で06年12月に始まった07-08シーズンのトライアウトもついに終幕を迎える。bjリーグの既存選手である新潟アルビレックスBBのSG原口真英、埼玉ブロンコスのF長谷川聖や、JBLスーパーリーグ所属のトヨタ自動車アルバルクのF田中健選手らが参加。06-07シーズンで2連覇を果たした大阪エヴェッサの天日謙作HC、新規参入でファイナリストとなった高松ファイブアローズの青木幹典HCらが目を光らせる中、選手たちはスクリメージ(実戦形式練習)で自らの特長を見せつけた。
(写真:1対1のテストの様子)

 選考の終盤には26人に厳選されたスクリメージが行われた。特に存在感が際立ったのはJBLのアイシンシーホースに所属していた経歴を持つPG澤岻直人選手。落ち着いたゲームメイクで試合の流れをコントロール。トライアウト終了後には、今後に向けて「これからが楽しみ。bjリーグでは相手チームに2メートルを超える選手が3、4人いる。その中でどうプレーしていくかを考えなくてはいけない」と意気込んでいた。

 各チームは今回の最終選考を含めた合同トライアウトを参考にして、21日のドラフト会議で指名する選手を決定する。最終選考に参加した選手だけでなく、アーリーチャレンジ制度を使用して06-07シーズンのbjリーグに出場した3選手(東京アパッチ仲西翔自選手、大阪エヴェッサSG仲村直人選手、高松ファイブアローズPG中川和之選手)も指名の対象となる。
(写真:ドリブルで抜きにかかる田中健選手<右>)


<ドラフト会議、昨季から2つの大きな変更>
 
 今トライアウトでは最終選考と同時に、ドラフト会議の昨季とのルール変更が発表された。
 bjリーグが掲げる『実力伯仲』のキーワードに基づく変更は大きく2つ。まず一つ目はストレートウェーバー制の導入だ。昨季まではクロスウェーバー(たすきがけ)方式で偶数巡目は上位チームが指名していたが、今季から全ての巡目で新規加入チーム、06-07シーズン下位チーム、06-07シーズン上位チームの順番で指名が行われる。

 また、もう一つの変更点はプロテクト選手について。これまでプロテクト人数の基準値は全てのチームが3名だったが、今季から過去2年のプレーオフ進出状況に応じて値が変動する。具体的にはプレーオフに2度進出したチーム(大阪、新潟)は1名、1度進出したチーム(高松、大分、仙台、東京)は2名、進出したことがないチーム(埼玉、富山、福岡、沖縄)は3名となる。

 基準値から超過した人数分だけドラフトでの指名巡目が後になる点は昨季と変わらない。各チームがプロテクトしなかった選手は、新規参入チームの福岡と沖縄がドラフト会議と同日に行われるエキスパンション・ドラフトで獲得することができる。

 ちなみに、大阪は2007年2月3日のトレード(SG仲村直人)で今回の1巡目氏名権を富山に譲渡しているため、最初の指名は2巡目となる。さらに、富山との契約で基準値の1名を超える人数をプロテクトできない。
 
<bjリーグ、新人選手採用日程>

◇5月10日  合同トライアウト最終選考

◇5月14日  各チームがプロテクト選手リストを提出

◇5月21日  エキスパンション・ドラフト、ドラフト会議

◇11月     bjリーグ07-08シーズン開幕

>>bjリーグ公式サイト

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