30日、FIFA(国際サッカー連盟)はスイスで理事会を開き、2014年ワールドカップの開催地をブラジルに決定した。同国での開催は1950年大会以来64年ぶり。2度目の開催はメキシコ、フランス、ドイツ、イタリアに続き、5カ国目となった。
 ブラジルは過去の18大会全てに唯一出場している国で、2002年日韓大会で史上最多の5度目の優勝を達成した。前回の1950年大会では決勝リーグ最終戦でウルグアイに敗れて、母国での初優勝を逃した。

 現在、ワールドカップは各大陸の持ち回り制で行われ、2002年大会がアジア(日韓共催)、2006年大会が欧州(ドイツ)、2010年大会がアフリカ(南アフリカ)となっていた。2014年大会は南米での開催が決定していたが、正式に立候補していたのはブラジルのみだった。南米での開催は1978年のアルゼンチン大会以来となる。


プロ野球
 31日、日本シリーズ第4戦がナゴヤドームで行なわれ、中日が接戦を制して3連勝し、日本一まであと1勝と迫った。

 今日負ければあとがなくなる北海道日本ハムは、ルーキーの吉川光夫を先発に送った。日本シリーズでは92年のヤクルト・石井一久以来となる史上5人目の高卒ルーキーの先発だ。その吉川が初回から苦戦を強いられた。先頭打者の荒木雅博にいきなり安打を打たれると、続く井端弘和には死球を当ててしまう。

 1死後、ウッズをカーブでひっかけさせ打ち取るも、サードの小谷野栄一がファンブルする。すぐに1塁へ送球するもウッズはセーフとなり、その間に荒木がホームへ返り1点を先制された。
 さらに中村紀洋を敬遠して満塁策に出たが、李炳圭の1塁ゴロの間に3塁ランナーが返る。吉川はわずか1安打で2点を許した。
 一方、中日の先発・小笠原孝は毎回のようにランナーを出すも、要所を締めて序盤を無失点に抑えた。

 吉川も2回以降は落ち着きを取り戻し、4回までほぼ完璧なピッチングを披露した。そのルーキーを少しでも援護したい日本ハムは4回表、ようやくチャンスをつかんだ。先頭打者の工藤隆人がサードへの強襲安打で出塁すると、シリーズではチーム一の打率4割を誇る金子誠が右中間を破る2塁打を放ち、日本ハムに待望の1点が入った。
 だが、なおも無死2塁のチャンスに、後続が続かず。日本ハムは追加点を奪うことができなかった。結果的に、これが大きく響く。

 5回表、小笠原に代わって2番手に上がった鈴木義広の四球押し出しで一度は同点に追いついた日本ハムだったが、その裏、吉川の暴投で再び勝ち越されてしまった。疲労の色を隠せない吉川は、6回裏にも2四球を与える。ここでヒルマン監督は押本健彦にスイッチした。押本は荒木をファウルフライに打ち取り追加点を許さなかった。

 しかし7回裏、この回からマウンドに上がった武田久が無死2、3塁のピンチを招いた。ウッズを空振り三振に仕留めるも、シリーズ絶好調の中村紀洋にタイムリーを打たれ、1点を献上。中日のリードは2点となった。

 試合はそのまま最終回へ。中日は満を持して守護神・岩瀬仁紀をマウンドに上げた。岩瀬は田中賢介、稲葉篤紀を三振に切ってとると、最後は代打・高橋信二をショートゴロに打ち取り、しっかりと役目を果たした。

 負け投手ながら吉川は5回2/3を投げて3安打2失点とルーキーとしてはまずまずの投球を見せた。しかし、6四死球と制球に苦しみ、自らピンチを招いた場面も少なくなく、今後の課題となった。

 3連勝の中日は通算成績を3勝1敗とし、53年ぶりの日本一に王手をかけた。

◇第4戦
 中日、3連勝で53年ぶりの日本一に王手!(中日3勝1敗、ナゴヤドーム)
北海道日本ハム    2 = 000110000
中日           4 = 20001010×
勝利投手 鈴木(1勝0敗)
敗戦投手 吉川(0勝1敗)
セーブ   岩瀬(1S)

<bjリーグ>

王者大阪が逆転で連勝 Fワシントンが27得点と2試合連続の荒稼ぎ
◇10月31日、アクシオン福岡
ライジング福岡 80−94 大阪エヴェッサ
【第1Q】 26−17【第2Q】 14−29【第3Q】 13−27【第4Q】 27−21