16日、パ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ第4戦が札幌ドームで行われた。スコア以上に序盤から激しい動きを見せ、まさに一進一退の攻防戦となったこの試合、試合を決めたのは里崎智也だった。1点ビハインドで迎えた6回表には逆転2ランを放つと、最終回にはダメ押しの3点目を叩き出し、チームを勝利へと導いた。
 勝てば2年連続日本シリーズ進出が決まる日本ハムの先発は、レギュラーシーズン6勝のうちロッテから3勝を挙げているスウィーニー。一方、一つも負けられなくなったロッテは、大方の予想であった成瀬善久ではなく、小野晋吾を先発に起用した。

 序盤から両打線が積極的に攻撃をしかけ、何度も得点のチャンスを得る。しかし、スウィーニー、小野の粘りのピッチングの前にあと一本が出ず、先取点を奪うことができない。

 4回裏、日本ハムは1死満塁と絶好のチャンスを迎えた。しかし、小谷野栄一がショートへの併殺打に打ち取られ、ここでもランナーをホームへ返すことができなかった。
 ピンチのあとにチャンスあり。今度はロッテが5回表に1死満塁とするも、スウィーニーをリリーフした武田勝の前に早川大輔が空振り三振、福浦和也はピッチャーゴロに倒れた。

 ようやく均衡が破られたのは5回裏だった。先頭打者の稲田直人の内野安打を皮切りに1死1、3塁とすると、田中賢介がきっちり犠牲フライを放ち、日本ハムに待望の先取点が入った。 

 これで日本ハムが勢いづくかと思われた矢先の6回表、里崎が起死回生の逆転2ラン。敵地・札幌ドームに駆けつけたロッテファンが喜びの歓声を上げた。
 さらに9回表には日本ハムの守護神・MICHEALに怒涛の5連打を浴びせ、一挙に3点を追加したロッテ。最後は小林雅英がきっちりと3人で日本ハムの攻撃を終わらせ、5−1で快勝した。

 これで対戦成績を2勝2敗とした日本ハムとロッテ。18日の第5戦ではダルビッシュ有と成瀬が先発すると見られている。リーグを代表するエース同士の投げ合いで激しい投手戦が予想されるだけに、先取点が勝敗のカギを握りそうだ。


10月16日(火)

プロ野球
◇パ・リーグ第2ステージ第4戦
 里崎、起死回生の逆転2ラン!(ロッテ2勝2敗、札幌ドーム)
千葉ロッテ       5 = 000002003
北海道日本ハム   1 = 000010000
勝利投手 川崎(1勝0敗)
敗戦投手 武田勝(0勝2敗)