10日、パ・リーグクライマックスシリーズ第1ステージ第3戦が行なわれ、千葉ロッテが福岡ソフトバンクを4−0で下して通算2勝1敗とし、第2ステージ進出を決めた。
 1勝1敗で迎えた第3戦は、前半は激しい投手戦となった。引き分けでも第2ステージ進出が決まるロッテの先発はレギュラシーズンではソフトバンクに8勝0敗と負けなしの成瀬善久。その苦手の成瀬からソフトバンク打線は1、3、4回と先頭打者を出すも後続が続かず得点を奪うことができない。
 一方、中継ぎからシーズン途中に先発へと転向したソフトバンクの先発・スタンドリッジも5回までロッテ打線を2安打に抑え、ほぼ完璧なピッチングを披露した。

 試合が動いたのは6回裏。それまで無四球できていたスタンドリッジが突如制球を乱し、3者連続四球で1死満塁のピンチを迎えた。バッターボックスにはこのシリーズ打率1割のサブロー。そのサブローがそれまでの鬱憤を晴らすかのような見事なバッティングで走者一掃のタイムリー3塁打を叩き出した。
 さらに、ロッテは里崎智也のスクイズで1点を追加し、この回だけで4点のリードを奪った。

 投げては成瀬が9回を投げ切り、5安打無失点と最後までソフトバンク打線につけ入るスキを与えず、完璧に封じ込んだ。なお第1ステージのMVPはこの試合で決勝タイムリーを放ったサブローが獲得した。

 ソフトバンクは05年のプレーオフ第2ステージでの屈辱を晴らすことができず、4年連続でプレーオフでの敗退。今年もまた悲願の王貞治監督胴上げを果たすことはできなかった。
 第2ステージ進出を決めたロッテは、日本シリーズ進出をかけて13日からの北海道日本ハム戦に挑む。


10月9日(火)

プロ野球
◇第1ステージ第3戦
 成瀬、5安打完封! MVPは決勝タイムリーを放ったサブロー(ロッテ2勝1敗、千葉マリン)
福岡ソフトバンク   0 = 000000000
千葉ロッテ       4 = 000004000×
勝利投手 成瀬(1勝0敗)
敗戦投手 スタンドリッジ(0勝1敗)