20日、07−08ワイルドカードゲームが行われ、イースタン・カンファレンスではレギュラーシーズン2位の東京アパッチが同3位の新潟アルビレックスBBを103−88で下し、2年ぶりのプレイオフ進出を決めた。一方、ウエスタンは同3位のライジング福岡が112−94で同2位の高松ファイブアローズに快勝し、設立1年目で見事プレイオフ初出場を決めた。
(写真:プレイオフ進出を決め、喜びを分かち合う東京アパッチ)

 シュートの確実性が勝敗を分ける

東京アパッチ 103−88 新潟アルビレックスBB
【第1Q】22−23【第2Q】23−18【第3Q】28−12【第4Q】30−35

 バスケットボールの聖地・代々木第二体育館ではbjリーグ初試合となったイースタン・カンファレンスのワイルドカードゲーム、東京と新潟との試合は、東京がホームでの地の利を生かし、新潟有利と言われた下馬評を見事覆した。

 前半は五分五分だった。第1Qの出だしは東京が10−2と主導権を握るも、新潟は体があたたまるにつれ、徐々に動きがよくなっていった。Fアンドレ・スミスがゴール下やミドルシュート、さらには相手ファウルからもらったフリースローを鮮やかに決め、19−23と新潟が逆転。東京も最後に3Pを決め、22−23と1点差で第1Qを終えた。

 第2Qは、東京のPG青木康平が3Pを2本とも決めるなど、最多の10得点をマーク。一時は38−31と大差をつけられた新潟だが、途中出場のPG長谷川誠、Fロドニー・ウェブが立て続けにゴールを決め、45−41で折り返した。

 勝負の分かれ目は第3Qだった。得点源のFウェブ、Fスミスをはじめ新潟のシュートがリングにことごとく嫌われた。Fウェブは2ポイントシュートを5本中2本、Fスミスは5本中1本しか決めることができなかった。逆にリバウンドを制した東京が次々と得点を重ねていく。新潟のイライラは募り、スミスが昨季まで新潟にいたPFニック・デービスともみ合いになるなど、会場は一時騒然とした。だが、その中でも東京は落ち着いていた。新潟のファウルで得たフリースローを確実に決めていき、73−53と一気に突き放した。
(写真:新潟はFロドニー・ウェブが豪快なダンクシュートを決めるなど反撃するが……)

 捨て身で第4Qに挑んだ新潟は、東京よりも多い35点を挙げたが、反撃するにはあまりにも遅かった。結局、東京が103−88と15点差をつけて勝ち、プレイオフ進出を決めた。

 福岡、連勝街道を突っ走る!

高松ファイブアローズ 94−112 ライジング福岡
【第1Q】24−24【第2Q】24−25【第3Q】18−33【第4Q】28−30

 高松市総合体育館で行われたウエスタン・カンファレンスのワイルドカードゲームは6連勝で締めたレギュラーシーズンの勢いそのままに福岡が、2位の高松を20点差近くつけて快勝した。

 第2Qを終えて、48−49と福岡のリードはわずか1点と前半は両者一歩も引かない接戦となったこの試合、勝敗を決めたのはイースタン同様に第3Qだった。
 開始早々、福岡はPG川面剛、Gマイケル・ガーデナーが相次いで3Pを決めると、ディフェンスでもCジェフリー・プライスがリバウンドを制した。中盤にはFジョジュ・ペッパーズが2本の3Pを決めるなど、確実に得点を積み重ねていく。

 高松は福岡の固いディフェンスに得意のインサイドでの勝負ができない。加えてせっかく得たフリースローを確実に決めることができず、試合のリズムをつくることができなかった。SG岡田優が3Pを決めて応戦するも、一気に16点差をつけられてしまった。

 第4Qは再び五分の戦いになるも、結局第3Qで試合の主導権を握った福岡が18点差をつけてレギュラーシーズンでは負け越した高松に快勝。初めてのプレイオフ進出を決めた。

 この結果、5月3日に行われるプレイオフ初日では、仙台89ERSと東京、大阪エヴェッサと福岡がファイナル進出をかけて対戦する。

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