カンザスシティ・ロイヤルズの野茂英雄が現地時間20日、球団から戦力外通告を受けた。3年ぶりのメジャー復帰を果たした野茂だったが、3試合で3本塁打を含む10安打9失点、防御率18.69と結果を残せなかった。今後の去就は未定。
 ロイヤルズは先発要員のジョン・ベイルが故障者リスト入りし、マイナーから投手を昇格させるか、野茂ら中継ぎ陣をスターターにまわすか、トレイ・ヒルマン監督は決断を迫られていた。経験のある野茂には先発の可能性も残されていたものの、19日(日本時間)のアスレチックス戦では中継ぎで3ランを浴びる内容。3Aからルーク・ホチェーバーを20日の先発のために昇格させ、野茂を戦力外として枠から外すことになった。

 今後、野茂は他球団からトレードや獲得の申し出を待つことになる。再度、ロイヤルズとマイナー契約を結ぶ方法もあるが、球団側はその可能性を否定した。再起する場合は新たなユニホームを着て、プレーすることになりそうだ。1000日のブランクを経て、ようやくたどり着いたメジャーのマウンド。その場所にトルネードが戻ってくる日はやってくるのか。これからの動向が注目される。

<黒田は6回2失点で2敗目>

 ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹は敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。6回2失点とスターターの役割を果たしたが、打線の援護がなく2敗目(1勝)を喫した。

 この日の黒田は制球に苦しんだ。2回以降は毎回走者を背負い、3回には四球をきっかけに2死1、2塁のピンチを招くと4番のマーク・テシェイラにタイムリーを浴び、先制を許した。

 4回に味方が同点に追いついたものの、5回は先頭のケリー・ジョンソンに対して初球が甘く入る。ライトスタンドに運ばれるソロホームランを浴びて1−2。6回118球を投げたところで2番手にマウンドを譲った。4与四球は今季最悪だったが、要所は締め、失点は最小限にとどめた。

 試合は8回に4点を奪ったブレーブスが、そのまま逃げ切り6−1で勝利した。ドジャースは3試合連続で打線が1点ずつしか取れず、日本人右腕を助けることができなかった。