長崎セインツは、BCリーグ・石川のコーチを務めていた長冨浩志氏(写真)が来季から新監督に就任すると発表した。監督就任に伴い、長冨氏は石川を退団する。また新コーチには元巨人の谷口功一氏の就任が決まった。今季、後期からチームの指揮をとっていた前田勝宏投手兼監督代行、藤本博史捕手兼コーチはいずれも退団する。もう1名のコーチは現在人選中。

 長冨新監督は千葉県出身の47歳。千葉日本大学第一高卒業後、国士舘大、NTT関東を経て1986年、ドラフト1位で広島に入団。1年目から2ケタ勝利をあげてリーグ優勝に貢献し、新人王に輝いた。MAX150キロの直球を武器に本格派右腕として、その後も広島の投手陣の要として活躍した。95年に日本ハム、98年にダイエー(現ソフトバンク)に移籍し、チームの連覇に貢献。02年に現役引退した。現役時代の通算成績は464試合、77勝77敗10セーブ、防御率3.84。
 その後はダイエー(ソフトバンク)のコーチを経て、07年から石川ミリオンスターズのコーチに就任。初年度からエースの蛇澤敦、守護神・高田泰史ら安定した投手陣を築き、リーグ制覇に尽力した。

 谷口新コーチは大阪府出身の35歳。天理高時代は全国優勝を経験し、92年にドラフト1位で巨人へ入団した。191センチの長身から投げ下ろす直球には威力があったが、巨人では6年間で3試合に登板したのみで、98年に西武、99に近鉄へ移籍。その後は米国のマイナーリーグや独立リーグでプレーしていた。

 長崎は1年間で3人目の指揮官交代。前監督の河埜敬幸氏の解任後、島田誠監督(その後、総監督へ)の就任を発表したが、スケジュールの都合上、ほとんどの試合は投手も務める前田監督代行が指揮を行っていた。育成リーグにとって指導者の役割はNPB以上に大きい。首脳陣がいずれも選手兼任との問題点は解消されたとはいえ、勝利と育成、そして地域に愛される球団を目指すためには、今度こそ地に足をつけた体制をつくってほしいところだ。

<高知、宮崎兼任コーチが退団>

 高知ファイティングドッグスは、宮崎一彰内野手兼コーチの退団を発表した。巨人、西武などで7年間のNPB経験を持つ宮崎コーチはリーグ初のプレーイングコーチとして、今季より高知へ。地元出身ということもあり、チームの顔としての活躍が期待されていたが、選手としての出場は1試合のみ。コーチ業に専念していた。後任は未定。

<福岡、05年2冠王の山本、エース浦川ら退団、イムは韓国球界復帰>

 福岡レッドワーブラーズは、リーグ初年度の05年に、高知で本塁打、打点の2冠に輝いた山本健士内野手、06年に最多奪三振のタイトルを獲得した浦川大輔投手ら以下の5選手が退団すると発表した。契約更新しないことを通告したイ・チャンホ投手を除いては、いずれも本人の希望による退団。

 またイム・セオプ外野手が、来季より韓国プロ野球のキア・タイガース入団することが決まった。イムは02年より3年間、三星ライオンズに在籍しており、韓国プロ野球復帰となる。アイランドリーグには07年に香川に入団。今季は福岡でプレーした。今季成績は打率.193、1本塁打、6打点。日本では本領を発揮できなかったが、強肩と長打力には定評があった。

福岡レッドワーブラーズ
<投手>
 イ・チャンホ(1年目) 28試合 3勝0敗2S、防御率2.24
 浦川大輔(4年目) 15試合 3勝2敗、防御率2.61
<捕手>
 ショウ(3年目) 60試合 打率.182、0本塁打、7打点
<内野手>
 山本健士(3年目) 80試合、打率.236、3本塁打、35打点
 荒木康一(4年目) 49試合 打率.205、1本塁打、11打点
※成績は今季

<首都圏のトライアウトはヤクルト戸田球場で開催>

 四国・九州アイランドリーグは2009シーズンの入団選手採用を目的としたトライアウトのうち、首都圏開催分を11月30日(日)にヤクルト戸田球場で開催すると発表した。トライアウトは8日(土)の神戸を皮切りに、全国4会場で行われる。8日の神戸総合運動公園サブ球場でのトライアウトは当日の応募も可能。その他の会場では、高知会場(11月22日)が11月10日(月)、首都圏会場が11月23日(日)、福岡会場(12月6日)が11月30日(日)が応募締切(必着)となっている。


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