当HP編集長の二宮清純がインタビュアーを務めるBS朝日の番組「勝負の瞬間(とき)」で7月19日に放送された横浜Fマリノス・中澤佑二選手編が、好評につき再放送が決まりました。20日(木)、23:00より放送です。この番組では毎回、各スポーツの一流たちをお招きし、トップを極めたテクニックと、その思考法に迫ります。今までのスポーツ番組とは一味違ったインタビュードキュメントです。
(写真:髪を“ボンバーヘッド”にした理由も明らかに)
 番組内ではこんなインタビューが展開されています。

二宮: (頭痛で欠場したアジア最終予選の最終戦)オーストラリア戦はスタジアムの別室からご覧になられていたそうですね。ビッチやベンチから試合を見るのとは違う発見があったのでは?
中澤: やはりひとつのパス、トラップって部分で、オーストラリアと比べて日本は少し慌てていたのかなと感じました。ひとりがトラップを慌てると、それが伝染してしまう。あとは上から見ると、一生懸命走っているプレーヤーとそうじゃないプレーヤーがはっきりわかりますね。

二宮: 意外と手を抜いている選手がいたと?
中澤: 手を抜いているわけではないんです。だけど、チームのために、もっと汗かき役がでてきてほしい。そうすると、ゲームがすごく日本に有利になるように思いました。

二宮: そういったチームへの貢献度が高いと感じた選手は?
中澤: 具体的な名前を出すのはあれなんですけど、上から見ていて、すごく感心したのは(田中マルクス)闘莉王のプレー。ディフェンスから攻撃に移る時のフィードの正確さ、視野の広さは「あっ、すごい」と感じました。平面では見えないようなところまでちゃんと見渡せていて、しかも、ちゃんとそこにパスを出せる技術を持っている。(中村)俊輔もヤット(遠藤保仁)も素晴らしいですけど、闘莉王もすごいですよ。

二宮: 最終予選の試合もそうでしたが、やはりオーストラリア戦といえば、私たちはどうしてもドイツW杯の初戦の悪夢が蘇ってきます。先に点を取って、行けるかなと思ったら、最後にタンタンタンと3点取られて、堤防が決壊した形で負けてしまった。試合後は、引き分け狙いでも良かったんじゃないかといった意見も出ましたよね。ピッチの選手たちは必死ですから、おそらく引き分け狙いなんて考えていなかったでしょう。ただ、今になって「こうすれば良かった」といった反省点はありますか?
中澤: 1−0で勝っていた時に、その後のプランが選手それぞれでバラバラだったと言われれば、その通りです。でも、1点取られた後に1−1でもいいと割り切れる精神状態ではなかった。引き分けでも、というメンタリティではなかったんですよね。よくよく考えれば、負けと引き分けでは精神状態も大きく違ってきます。予選リーグなので引き分けでも勝ち点1はもらえる。だから、2010年のW杯に、もし似たような状況が起きた場合には引き分け狙いの戦い方になるかもしれない。見ている人は不満かもしれませんが。
>>この続きは番組をお楽しみ下さい。

 3年前のW杯ドイツ大会での惨敗後、一度は代表引退を決意した中澤選手。彼はなぜ、再び代表のユニホームを着て戦うことを決意したのか。番組ではその心境の変化と、きっかけとなったあるアスリートとの交流にも迫ります。
 さらにはサッカーだけが友達だった高校時代や、ブラジルで受けた嫌がらせ、ヴェルディ時代にカズ(三浦知良)を激怒させた出来事など、これまでのサッカー人生が赤裸々に語られます。またイビチャ・オシムら歴代の代表監督から学んだこと、岡田武史監督が直接伝えてくれたW杯への覚悟も明かしてくれます。中澤選手のファンはもちろん、多くのサッカーサポーター、そしてすべてのスポーツ好きの皆さんにとって必見の内容です。

 この『勝負の瞬間』は月1回ペースで2010年3月まで全12回シリーズでお届けしています。8月は夢のロンドン五輪出場を目指し、スペインリーグ移籍を決めたプロハンドボーラー・宮大輔選手が登場予定。こちらは23日(日)22時より放送です。秋以降も各スポーツの一流たちを続々とゲストにお迎えします。どうぞお楽しみに!

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