20日、バレーボールワールドグランプリ(女子)ファイナルラウンド第2戦が東京体育館で行なわれ、日本はロシアの高いブロックに阻まれ、前日のドイツ戦に続いての連敗を喫した。ミスも多く目立ち、予選ラウンドで見せていたサーブからの攻めはこの試合でも発揮することができなかった。

ロシア 3−1 日本
(25−17、25−23、27−29、25−14)
「出だしの悪さが今日の全て。チームにスタートへかける思いが足りていない。明日からは気を引き締めて、スタートに集中したい」
 試合後の会見で新キャプテンの荒木絵里香は開口一番、そう反省点を口にした。

 第1セット、ロシアに大差をつけられて落とした日本は、第2セット、ようやくエンジンがかかる。それでもロシアの組織的なブロックに阻まれ、僅差でこのセットも落とした。

 続く第3セット、日本は劣勢にあったものの、終盤に驚異の粘りを見せた。何度もロシアにマッチポイントを握られながらも諦めず、ついには逆転。29−27でこのセットを奪った。

 この勢いそのままにいきたいところだったが、勝負はそう甘くはなかった。序盤に連続ポイントを奪われ、リードを許すと、大事なところでミスを繰り返した。それが顕著にあらわれたのが、2回目のテクニカルタイムアウト後だった。WS木村沙織のバックアタックがアウトになると、今度はWS栗原恵が連続でレフトからのスパイクを外した。これで最大9ポイントがつき、流れは一気にロシアへ。

 それでもMB荒木がライトからのスパイクを連続で決め、必死にチームを鼓舞する。14−20となんとか6ポイント差にまで縮めた。ところが、頼りの荒木が2度も連続でブロックにつかまる。日本は1ポイントも奪えないまま、ロシアに5連続ポイントを奪われ、ゲームセット。最後までチームを立て直すことができなかった。

「どのチームも予選ラウンド以上にサーブが強い。サーブレシーブを修正していかなければ勝てない」と真鍋政義監督。ロシアに19本ものブロックポイントを決められたのは、サーブレシーブが崩れ、攻撃が単調になっていることが挙げられる。明日のオランダ戦でどこまで修正することができるのか。まずは第1セットのスタートに注目したい。

(写真・斎藤寿子)