セ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージが21日、東京ドームで開幕。V9以来のリーグ3連覇を達成した巨人と、第1ステージで東京ヤクルトとの激闘を制した中日が、日本シリーズ進出をかけて激突する。第2ステージでの巨人と中日との対戦は2007年から3年連続。07年は中日が3勝0敗、08年は巨人が3勝1敗1分で突破しているが、果たして今年はどんな結末が待っているのか。
 今シーズンの対戦成績は巨人が16勝8敗と大きく勝ち越している。だが、1点差が5試合、2点差が7試合と実力差は対戦成績ほどにはない。僅差ゲームでのポイントは継投策。そのため、CSでも中盤以降の中継ぎ陣が勝敗のカギを握るとみられる。なかでも巨人は越智大祐、山口鉄也、中日は河原純一、浅尾拓也のピッチングによって、試合の流れが一気に傾きそうだ。

 巨人の先発にはゴンザレス、オビスポ、内海哲也の3本柱を中心に組み立てる可能性が高い。初戦にはチーム最多勝(15勝)のゴンザレス、第2戦には今季最終戦の中日戦で8回2安打1失点と好投したオビスポの名が挙がっている。オビスポは右ヒジの張りが再発し、CSに出場できないグライシンガーの代役としても期待されている。ゴンザレス、オビスポで連勝すれば、アドバンテージの1勝も含めて日本シリーズがグッと近づく。内海が昨シーズンを含めて中日戦6連敗中と苦手にしているものの、後には豊富なリリーフ陣が顔を揃え、早めの継投策に切り替えることも可能なだけに、第1戦、第2戦で一気にたたみかけたいところだ。

 一方、中日は第1戦での疲労も考えれば、打線の援護が絶対条件となる。現在、最も好調なのが和田一浩だ。第1ステージでは12打数7安打2本塁打、4打点の活躍で第2ステージ進出に大きく貢献した。西武時代からのプレーオフ通算成績は84打数30安打、6本塁打17打点、打率3割5分7厘と短期決戦の強さは申し分ない。また、主砲のブランコは今シーズン、12試合で4本塁打と東京ドームとの相性がいい。不発だった第1ステージの鬱憤を晴らしたいところだ。

 第2ステージは6試合制で行なわれ、先に4勝したチームが日本シリーズ進出となる。両指揮官ともに短期決戦での経験も豊富なだけに、レギュラーシーズン以上に熾烈な争いが見られそうだ。