4日(現地時間)、南アフリカ・ケープタウンで2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の組み合わせ抽選会が行なわれた。ポット2に入った日本はグループEでオランダ、デンマーク、カメルーンと同組となった。この組み合わせ決定を受けて、本大会までの6カ月間、グループリーグ突破に向けた本格的な対戦国の分析が始まる。
 日本は厳しいグループに入った――。抽選会は司会を務めたハリウッド女優チャーリーズ・セロンを始めイングランド代表のデイビット・ベッカムや男子マラソンの世界記録保持者ハイレ・ゲブラシラシエら各界のスーパースターが登場し、半年後に行なわれる本大会へ向けお祭りムード一色の華やかなものとなった。

 今回の組み合わせ抽選会ではポット1に開催国の南アフリカ、シード国となるブラジル、スペイン、イングランド、ドイツ、オランダ、ブラジル、アルゼンチンの8カ国が入り、ティエリ・アンリの“ハンド”から出場権を獲得するゴールを挙げたフランスは、前回大会準優勝ながらシード国から外れた。シード国とほぼ同等の実力を持つフランス、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルの入るグループが自動的に「死のグループ」となるため、抽選の結果には世界中から大きな注目が集まった。

 W杯では同一地区のグループリーグでの対戦を避けるため、各大陸ごとにポット分けされる。ポット2には日本を含むアジア地区4カ国と北中米カリブ海3カ国とオセアニア地区のニュージーランドが入り、ポット3にはアフリカ地区から南アフリカ以外の5カ国と南米3カ国、第4ポットにシード国以外のヨーロッパ8カ国が入った。アフリカで初めて開催されるW杯とあって、アフリカ勢が強豪国揃いの南米勢と当たらず彼らにとって有利なポット分けとなっていた。

 注目の抽選会は現地時間の4日19時からセレモニーが始まり、1時間ほど経ったところから抽選が行われた。各グループのシード国が順に決定していく中、日本を含む第2ポットの抽選が始まった。日本の名前が呼ばれたのはグループEの時。この時点ですでに同じグループに入るシード国はオランダと決定した。

 続いてポット3からはカメルーン、ポット4からはデンマークの札を引き当てられ、グループリーグで日本と対戦する全3カ国が出揃った。FIFAランキング43位の日本は、シード国オランダの3位を筆頭に、11位のカメルーン、26位のデンマークと全てランキング上は格上の相手との対戦となる。対戦はカメルーン(6月14日、ブルームフォンテーン)、オランダ(6月19日、ダーバン)、デンマーク(6月24日、ルステンブルク)の順で行われる。

 また前回大会覇者のイタリアはグループFに入った。フランスは南アフリカがシードされたグループAに入り死のグループからの回避に成功した形。ポルトガルはブラジル、北朝鮮、コートジボワールが同居するグループGに入った。

 各グループの組み合わせは以下の通り

【2010南アフリカW杯グループリーグ組み合わせ】(国名及びFIFAランキング)

●グループA
南アフリカ(86位)
メキシコ(15位)
ウルグアイ(19位)
フランス(7位)

●グループB
アルゼンチン(8位)
ナイジェリア(22位)
韓国(52位)
ギリシャ(12位)

●グループC
イングランド(9位)
アメリカ(14位)
アルジェリア(28位)
スロベニア(33位)

●グループD
ドイツ(6位)
オーストラリア(21位)
セルビア(20位)
ガーナ(37位)

●グループE
オランダ(3位)
デンマーク(26位)
日本(43位)
カメルーン(11位)

●グループF
イタリア(4位)
パラグアイ(30位)
ニュージーランド(77位)
スロバキア(34位)

●グループG
ブラジル(2位)
北朝鮮(84位)
コートジボワール(16位)
ポルトガル(5位)

●グループH
スペイン(1位)
スイス(18位)
ホンジュラス(38位)
チリ(17位)