18日、クラブワールドカップ2010決勝がUAE・アブダビで行なわれ、欧州代表のインテル・ミラノ(イタリア)がアフリカ代表のマゼンベ(コンゴ)を3対0で下し、45年ぶり3度目のクラブ世界一の座に就いた。

◇12月18日、アブダビ
マゼンベ 0−3 インテル・ミラノ
【得点】
[イ] ゴラン・パンデフ(13分)、サミュエル・エトー(17分)、ジョナサン・ビアビアニ(85分)
 現行の方式で行われて6回目にして、初めて南米代表が決勝の前に敗れ、アフリカ王者のマゼンベがファイナリストとなった。決勝前にはマゼンベサポーターのブラスを交えた応援がスタジアムに鳴り響き、これまでとは違う雰囲気の中、ファイナルのホイッスルが吹かれた。

 試合は序盤に動く。前半13分、左サイドからの縦パスをディエゴ・ミリート、サミュエル・エトーがダイレクトでつなぎ、最後はゴール前で待つゴラン・パンデフへ浮き球のラストパス。パンデフが落ち着いて左足で流し込み、3トップが機能したインテルが先制する。

 さらに4分後、右サイドを突破したハビエル・サネッティからの折り返しをゴール前でパンデフがややコースを変えると、ファーサイドへ走りこんだエトーが右足で押しこみ2対0。欧州王者が力の違いを見せつけ、2点のリードを奪う。

 前半はほとんど攻めの形を作れなかったマゼンベも、後半開始からは積極的にインテル陣内で攻めのチャンスをうかがう。身体能力に長けたアフリカ勢らしく、やや強引なシュートでゴールをこじ開けようと試みる。しかし、ルシオ、イバン・コルドバのセンターバックが安定した守備をみせ、マゼンベ攻撃陣に決定機は与えない。

 試合終了間際の後半40分には、途中交代のジョナサン・ビアビアニがカウンターで相手DFラインの裏をとり、GKをかわしてダメ押しの3点目をあげる。このまま試合は終了し、3対0でインテルが45年ぶりに世界王者となった。この結果、07年から4年連続で欧州代表が世界王者に就いたことになる。なお来年、再来年のクラブワールドカップは日本での開催が決まっている。