松坂、3勝目なるか!? マリナーズ×ヤンキースの3連戦にも注目! 〜MLB〜

 GWで最も注目したいのが、28日(日本時間)のヤンキースvs.レッドソックスと5〜8日(日本時間)のマリナーズvs.ヤンキースだ。
 28日のヤンキースvs.レッドソックス戦では、松坂が先発登板する予定だ。これまで4試合を投げて2勝2敗。新人としてはまずまずの成績と言っていいが、まだ彼本来のピッチングではない。
 さらに敵地・ヤンキースタジアムでの初登板となるだけに、プレッシャーも重くのしかかる。ヤンキースがチャンスを得たときの大歓声の中で自分のピッチングができるかがカギとなりそうだ。
 今回は復帰後2試合目にして今季第1号HRを放ち、復調の兆しを見せている松井秀喜とのメジャー初対決に注目が集まっている。初めてのヤンキースタジアムのマウンドには多少とまどいを感じるかもしれない。だが、敵地での“伝統の一戦”に松坂が闘志を燃やさないはずはない。“怪物”ぶりを遺憾なく発揮してくれることを期待したい。

 そして5月5日からはマリナーズvs.ヤンキースの4連戦が行われる。29日に5試合目の先発が予定されていた井川だが、6連敗を喫して最下位に低迷するチーム事情に加え、井川自身がまだ本調子でないことから、ローテーションから一時外された。次回登板は未定だが、5日からの4連戦のどこかに井川の出番が回ってくるかもしれない。そうすれば、今度はイチローや城島健司とのメジャー初対決が実現する。
 井川はメジャーの中でも特に硬いといわれるヤンキースタジアムのマウンドには既に対応できており、日本の公式戦では見られなかったイチローと城島との対戦に、どんなピッチングを披露してくれるのか、楽しみだ。
 
 そのほか、松井が日米通算2000本安打まであと8本(日本時間27日現在)に迫っている。順調にいけば、5月のGW中にも記録達成が見込まれているだけに、一戦も見逃せそうにない。

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■アテネの決勝へ進むのは? 〜2006-2007欧州チャンピオンズリーグ〜

 欧州�1クラブを決めるチャンピオンズリーグが佳境に突入している。準決勝第1戦では大会2度制覇のマンチェスターU(イングランド)が6度優勝を誇るミラン(イタリア)を3−2で、大会初優勝を狙うチェルシー(イングランド)が05-06王者リヴァプール(イングランド)を1−0で破り、先勝。GW期間中には準決勝第2戦が開催され、決勝(5月23日、アテネ)に進む2つのクラブが決定する。

 5月1日は、リヴァプールがホームでチェルシーを迎え撃つ。初戦を落としたリヴァプールは2点差以上の勝ちが決勝行きの条件。一方、チェルシーはアウェイゴールを挙げれば、1点差以内の敗戦でも初の決勝進出が決まる。

 両軍は2季前の準決勝でも対戦。当時は、微妙な判定ながら1ゴールを奪ったリヴァプールが2試合合計1−0で勝ち、決勝進出。そのまま大会制覇を果たした。納得のできない判定で敗退に追い込まれたチェルシーは、今回の一戦で2年前の雪辱を果たしたいところだ。

 5月2日は、初戦をモノにしたマンチェスターUがミランのホームに乗り込む。2季前の決勝トーナメント1回戦ではミランに2連敗して、敗退を余儀なくされた。今回は第2戦で引き分け以上の結果を残せば、9季ぶりの決勝進出が決まる。アウェイの地で当時のリベンジを果たしたい。

 一方のミランにとっても正念場となる。今季の準々決勝第2戦では、イタリア勢のローマがマンチェスターUに1−7の大敗を喫した。ミランにとって、今回のゲームはベスト4に唯一残ったイタリアのクラブとして国の威信をかけた戦いとなる。アウェイで奪った2ゴールが逆転の鍵を握りそうだ。

GW3連戦で今年のJがわかる! 〜Jリーグ〜

 今季のJ1リーグはGW期間中に3試合が行われる。第7節を終えて、上位8チームが勝ち点4差の中にひしめく混戦だ。3連戦で勝ち点を大きく伸ばすチームは現れるのか。

 4月27日現在の首位は2005年王者のG大阪だ。持ち前の高い攻撃力を発揮し、リーグ最多の15点を記録。第6節で今季初黒星を喫したが、第7節に5ゴールを奪う大勝で盛り返した。2位につけるのは開幕4連勝と最高のスタートを切った名古屋。リーグ最少の5失点という堅い守備を武器に安定した成績を残している。3位は昨季2位の川崎、4位は王者浦和。5位には昇格組の柏がつける。
 
 昇格組ながら、柏と対照的に最下位に沈んでいるのは横浜FCだ。昨季のJ2でリーグ最少32失点(48試合)を誇った守備はもろくも崩れ、7試合でリーグワーストの16失点。攻撃陣も精彩を欠き、リーグ最少の3ゴールにとどまっている。

 昨季を振り返れば、GW明けに上位3位以内に入っていた3チーム(浦和、川崎、G大阪)がそのまま優勝争いを演じ、最下位の3チーム(京都、C大阪、福岡)がJ2へ降格した。今季のリーグの行方を占うGWの戦いから目が離せない。

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■日本一の座かけ、井上、鈴木、石井ら揃い踏み! 〜全日本柔道選手権〜

 体重無差別で日本一の座を争う柔道の全日本選手権が4月29日、東京・日本武道館で開催され、全国10地区を勝ち抜いた精鋭に前年優勝の石井慧(国士大)と準優勝の鈴木桂治(平成管財)の推薦2人を加えた37人が頂点を目指す。9月にブラジルで開かれる世界選手権の最終選考会も兼ねており、来年の北京五輪の代表争いの試金石にもなりそうだ。

 今年は、昨年史上最年少優勝を果たした石井慧(国士大)、昨年準優勝の鈴木桂治(平成管財)のほか、井上康生(綜合警備保障)、棟田康幸(警視庁)、高井洋平(旭化成)、穴井隆将(天理大職)ら日本の重量級を担う柔道家が出揃った。

 昨年、決勝で大学の後輩の石井に敗れ3連覇を阻まれた鈴木は、2年ぶり3度目の優勝を目指す。8日の選抜体重別では100キロ級で格の違いを見せつけ、あらためて第一人者の貫録を示した。
 3年ぶりの出場となる井上康生(綜合警備保障)は、王座返り咲きに挑む。選抜体重別では準決勝では高井に敗れているだけに、ここで再び強さを示したいところだ。巨漢対策で改良しているという内またの完成度にも左右されそうだ。
 昨年、最年少優勝を果たした石井は、怪我で選抜体重別を欠場しているだけに、回復具合が気になるところだ。棟田は昨年12月のアジア大会で金メダルを獲得し、存在感をアピールした。9度目の出場で初のタイトルを目指す。

 このほか、選抜体重別で井上に勝って優勝した高井、講道館杯100キロ級を制した穴井、90キロ級ながら昨年3位に食い込んだ泉浩(旭化成)らにも注目だ。
 五輪や世界選手権のメダリストが多数出場し、「五輪や世界選手権よりも優勝するのが難しい」とも言われる柔道最高峰の舞台で頂点に立つのは果たして誰か。

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バレロ×本望に注目! 〜プロボクシング・トリプル世界戦 〜

 5月3日、有明コロシアムにてWBC世界バンダム級王者・長谷川穂積(千里馬神戸)×シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)、WBA世界Sフェザー級王者エドウィン・パレロ(帝拳・ベネズエラ)×本望信人(角海老宝石)、WBA世界Sフライ級王者の名城信夫(六島)×アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)の3大タイトルマッチが行われる。

 WBC世界バンダム級の長谷川は、同級5位のシンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)を迎えうつ。黒人選手との対戦は初めていうだけあって、どのような戦いになるか注目だ。WBC世界Sフライ級の名城が迎えるのは、同級1位のアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)。これまでの戦績は29勝27KO2敗というハードパンチャーの危険な挑戦者だ。激しい打ち合いが予想される。

 今回の3戦の中でもっとも注目されるのが、WBC世界Sフェザー級のエドウィン・パレロ×本望信人だ。バレロにとっては防衛とともに、KO記録更新もかかる。じっくりとキャリアを重ねてきた本望にとって、21戦21勝KOの戦績を誇るバレロはもっとも厳しい相手となる。バレロのパンチ力の前に、持ち味のテクニックで本望がどう対応するか。やっと巡ってきたチャンスだけに日本人の意地を見せてほしい。