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 今回は特別に先月の「核心対談」で配信した野球解説者・仁志敏久さんとの対談の一部を紹介します。

 仁志敏久×二宮清純「レベルが低い!? プロの練習」

二宮: 前回、話題になった「スーパー」がつく内野手といえば、どんな名前があがりますか?
仁志: 日本なら松井稼頭央ですね。今季から日本(東北楽天)に戻ってきて、試合を見る機会も増えましたが上手ですよ。動きのバリエーションがたくさんあって、「こういう打球が来たら、こう捕る」という固定観念に縛られていない。だから、どんな打球にも柔軟に対応できるんです。若い選手もああいうスタイルをどんどん真似してほしいと思います。

二宮: 確かに松井稼頭央の守りには華がありますね。日本人の守備は堅実ですが、メジャーリーガーのような派手さがないとの意見も聞かれます。
仁志: 「打球の正面に入れ」と子供の頃から教わりますからね。確かにそれは基本ですが、自分の右側に打球が飛んだら、正面に回りこむより逆シングルのほうがいいですよ。逆シングルはボールをこぼしたり、ミスをしやすいという意見もありますが、それは捕り方が悪い。日本人は逆シングルの捕球指導をあまり受けていないので、どうしてもグラブを引いて捕ってしまう。でも、メジャーリーグを見ていると、逆シングルでもグラブを前に出して捕っています。

二宮: 打球に対して攻めの姿勢で捕ると?
仁志: そうです。技術的にもこのほうがミスをしにくい。引いて捕ろうとするとどうしても脇が空くので力が入らないんです(写真左)。だから、グラブでしっかりつかめず、ボールがこぼれる。脇を締めて逆シングルで捕ろうとしたら、自然と前にグラブをギュッと出すかたちになるはずです(写真右)
    

二宮: 今後は「正面で捕れ!」と教えるばかりでなく、逆シングルでの正しい捕球も小さい頃から練習すべきかもしれません。仁志さんもアマチュア時代は、「正面で捕れ」と指導を受けたのでは?
仁志: 高校、大学とあまり言われたことがないですね。社会人時代はむしろ、オリンピックがあって国際試合も多かったので、海外の良い技術を取り入れる雰囲気がありました。当時のトレーニングや練習は、おそらくプロよりも社会人のほうが進んでいたのではないでしょうか。

二宮: 本当ですか!?
仁志: 巨人に入った時、正直、ビックリしました。練習のレベルが低かったので……(苦笑)。たとえばキャンプでは、最初にみんなで声を出して足並みをそろえて一緒に走る。「まだ、こんな練習やっているのか」と思いましたね。ランニングにしても、外野のフェンスに沿って、ただ走るとか、直線を"よーい、ドン"ってダッシュを繰り返すばかりでした。当時は社会人でもミニハードルを使ったり、タイムを測ったり、効果的に鍛えられるよう工夫していましたからね。もちろんウエイトトレーニングもやっていました。当時の巨人にはウエイトをする部屋もなくて、これにも驚きました。

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