26日、「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」(女子)第6戦が行なわれ、日本はここまで5戦全勝し、既にロンドン五輪出場を決めているロシアと対戦した。勝つか負けても2セットを取り、フルセットにもつれこめば3大会出場が決まる大一番となったが、ロシアの高い壁に阻まれ、終始リードされるかたちでストレート負けを喫した。

日本 0−3 ロシア
(22−25、20−25、20−25)
 フルセットの末に接戦を制した前日のキューバ戦の勢いそのままに、眞鍋政義監督はWS新鍋理沙とMB平井香菜子をスタートから起用した。すると、平井が指揮官の期待に応える活躍を見せた。2点ビハインドから平井のブロードで日本は1点目を挙げると、平井はその後も次々と速攻を決めていった。さらに日本はサーブでも攻め、木村が2本連続でサービスエースを決めると、WS江畑幸子にもサービスエースが出る。平均身長10センチ以上高いロシアのスパイクをL佐野優子を中心に粘り強く拾うなど、日本は攻守にわたっていい流れをつくった。だが、ここまで無傷の5連勝と好調のロシアにはほとんどミスはなく、202センチの長身エース、WSエカテリーナ・ガモアを中心に順当に得点を積み重ねていった。結局、このセットはあと一歩及ばず、ロシアに先取された。

 続く第2セット、序盤はロシアの高い壁が日本を襲った。2−2から木村のバックアタックがアウトとなると、平井、江畑が2本ずつロシアのブロックにかかり、2−7とリードを奪われた。それでも日本の集中力は切れることはなかった。サーブで攻め、ロシアのスパイクも粘り強く拾い、自分たちの得点につなげていった。終盤には江畑が2本連続でサービスエースを決めるなど、4連続ポイントを奪い、19−20と1点差にまで詰め寄る。しかし、ここからサーブでミスが続くなど、大事なところで相手に得点を献上してしまい、ロシアに連取された。

 後がなくなった日本は第3セット、4−7のところで前日のキューバ戦でチーム最多の20得点を挙げたWS迫田さおりを投入した。すると、徐々に日本はリズムがよくなる。MB荒木絵里香がブロードを決めると、竹下がサービスエース、そして平井はブロックを決め、1点差にまで詰め寄った。しかし、ロシアは崩れない。中盤には3連続ポイントを奪って、再びその差を広げた。日本も木村のスパイクや荒木のサービスエースなどで3連続ポイントを奪い、15−16とした。ここからは一進一退の攻防戦が繰り広げられる。ロシアはガモアがスパイク、ブロックと攻守にわたってポイントを奪えば、日本は迫田が思い切りのいいスパイクで得点を挙げた。しかし、最後はその迫田がロシアのブロックにつかまるなど、4連続ポイントを奪われ、ゲームセット。

 日本にとっては今大会最もいい内容のゲームだったものの、ロシアも攻守にわたって安定しており、つけ入る隙を与えてはくれなかった。3大会連続に向け、日本は明日のセルビア戦に全てをかける。