宮間あや、上田藍、黒須成美、岸川聖也、森岡紘一朗、伊藤正樹……ロンドン五輪に勝負をかけるアスリートたちが続々登場!
 月刊誌『第三文明』で好評連載中の対談コーナーが初めて本になりました。一流のアスリートや指導者はいかにして勝利をつかもうとしているのか。その秘密に二宮清純が鋭く迫ります。連載では未掲載の書き下ろし取材後記も。ロンドン五輪の出場選手、コーチとの対談が多数収録されており、観戦前にぜひ読んでおきたい一冊です。
 二宮清純メッセージ

 JOC(日本オリンピック委員会)はロンドン五輪での目標を「金メダル数で世界5位以内」に置いている。
 参考までに北京五輪での国別金メダル数を見てみよう。
 1位・中国51(メダル総数100)、2位・米国36(同110)、3位・ロシア23(同72)、4位・英国19(同47)、5位・ドイツ16(同41)、6位・豪州14(同46)、7位・韓国13(同31)、8位・日本9(同25)――。
 おそらく今大会も順位に変動はあってもトップ3の顔ぶれは変わらないだろう。そしてホストカントリーの英国がトップ5から陥落することも考えにくい。
 つまり日本が目標を達成するためには、ドイツ、豪州、韓国を超えなければならないのだ。五輪を平和の祭典と見なせば「参加することに意義がある」のは確かだが、なべて選手たちは自己記録の更新を狙い、チームはひとつでも多くの勝利を目指している。
 本書ではロンドン五輪に出場する6人のアスリートと2人の指導者を紹介する。彼らはいかにしてオリンピアンとなったのか、いかにしてオリンピアンを育てたのか。そして、どのような戦略の下で五輪を戦うのか。加えて9人のスポーツの達人たちが独自の“勝利学”を披露する。

(はじめに、より抜粋)

『対論勝利学 一流アスリートに学ぶ“勝つ極意”』

○宮間あや チャレンジ精神で五輪に挑む!
○黒須成美 キング・オブ・スポーツの魅力とは!?
○岸川聖也 日本卓球悲願の五輪メダル獲得へ!
○森岡紘一朗 人生を見つめる50km
○上田藍 大舞台でこそ冷静に、前向きに
○伊藤正樹 20秒に金メダルを賭ける
○松本整 “ケイリン”発祥の国に優れた自転車文化を!
○平井伯昌 三たび頂点をとるための戦略
○岩出雅之 やりきる力を一生の財産に
○江連忠 心は技術で補える
○小林弘幸 医学の視点から「勝負」を分析する
○吉原知子 知恵と技術の継承を大切に
○舞の海秀平 国技復活への私案
○小宮山悟 勝つための投球論
○矢野燿大 勝利を生む信頼のリード
○小椋久美子 「オグシオ」から学んだこと
○川添奨太 世界初の偉業の背景

(第三文明社/定価:1200円+税/二宮清純著)
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