10月27日(土)

プロ野球
 プロ野球の頂上決戦、日本シリーズが札幌ドームでいよいよ開幕した。昨年と同じく日本ハム・ダルビッシュ有と中日・川上憲伸とエース同士の対決となったこの試合、初回にあげた3点を守り切った日本ハムが第1戦を勝ち取った。
 立ち上がりのピッチングは明暗がはっきりと分かれた。初回からストレートが150キロを超え、三者凡退で最高のピッチングを見せたダルビッシュ。一方、パ・リーグのストライクゾーンに苦戦を強いられ、なかなか自分のピッチングができずにイライラ感を募らせる川上。その川上がセギノールに3ランを浴び、初回から日本ハムに大きくリードを許した。

 その川上も2回以降は立ち直り、7回まで無安打無四球のパーフェクトピッチングで日本ハム打線を翻弄した。なんとかエースを援護したい中日打線だったが、5回までダルビッシュを攻略できずに苦しむ。

 6回表、ようやく中日に得点のチャンスが訪れた。先頭打者の荒木雅博が安打で出塁すると、次打者・井端弘和が内野安打で続いた。この内野安打の間に荒木が好走塁を見せて無死1、3塁とした。森野将彦がセンターへ犠牲フライを放ち、まずは1点を返した。なおも1死1塁の場面で打席にはウッズを迎えた。しかし、ウッズはダルビッシュのスライダーをひっかけて併殺打に倒れる。

 8回裏、久々に日本ハムにチャンスが訪れた。1死後、金子誠が初回のセギノールの一発以来、2本目となる安打で出塁した。ここで中日に手痛いミスが出た。鶴岡慎也のボテボテの打球を捕った川上が二塁へ送球。しかし、俊足の金子はセーフとなり、さらに1塁もセーフとなって1死1、2塁となる。
 それでも川上は動じなかった。森本稀哲をファウルフライ、続く田中賢介をピッチャーゴロに打ち取り、エースの意地を見せた。

 試合は日本ハム2点リードのまま9回表を迎えた。この回もマウンドに上がったダルビッシュは疲労した様子も見せず、150キロ以上のストレートを連発。森野、ウッズを簡単に打ち取り、2死までこぎつけた。ところが、立浪和義を四球で出すと、中村紀洋に対してもカウント0−2とする。ここでヒルマン監督がマウンドへ。気合いを入れなおしたダルビッシュ。最後は中村から日本シリーズ記録タイとなる13個目の三振を奪い、完投勝利を収めた。

 川上が打たれた安打はわずか2本。初回のセギノールの一発が試合を決定づける結果となった。

◇第1戦
 ダルビッシュ、シリーズ記録タイの13奪三振で完投!(日本ハム1勝0敗、札幌ドーム)
中日           1 = 000001000
北海道日本ハム   3 = 30000000×
勝利投手 ダルビッシュ(1勝0敗)
敗戦投手 川上(0勝1敗)
本塁打  (日)セギノール1号3ラン

【Jリーグ】

2位G大阪、痛恨の敗戦で首位の背中遠のく
◇10月27日、日本平
清水エスパルス 3−1 ガンバ大阪
【得点】
[清水] 矢島卓郎(12分)、フェルナンジーニョ(51分)、チョ・ジェジン(62分)
[大阪] 山口智(86分)

千葉が終了間際の2発で追いつく
◇10月27日、広島ビ
サンフレッチェ広島 2−2 ジェフ千葉
【得点】
[広島] 佐藤寿人(31分)、駒野友一(65分)
[千葉] 新居辰基(89分)、山岸智(89分)

小林祐退場の柏が逆転負けで4連敗
◇10月27日、柏
柏レイソル 1−3 ヴィッセル神戸
【得点】
[柏]  太田圭輔(44分)
[神戸] ガブリエル(73分)、レアンドロ(75、80分)

大宮が小林の一発で勝つ
◇10月27日、三ツ沢
横浜FC 0−1 大宮アルディージャ
【得点】
[大宮] 小林大悟(39分)

磐田、前田の先制ゴールも逃げきれず
◇10月27日、東北電ス
アルビレックス新潟 1−1 ジュビロ磐田
【得点】
[新潟] エジミウソン(37分)
[磐田] 前田遼一(20分)

鹿島が3ゴールを奪って5連勝
◇10月27日、カシマ
鹿島アントラーズ 3−0 大分トリニータ
【得点】
[鹿島] 岩政大樹(31分)、田代有三(54、80分)

17位甲府が勝ちきれず
◇10月27日、小瀬
ヴァンフォーレ甲府 1−1 横浜F・マリノス
【得点】
[甲府] アルベルト(38分)
[横浜] 大島秀夫(20分)