ラグビーのスーパーリーグ、ハイランダーズ(ニュージーランド)でプレーするSH田中史朗が19日、南アフリカ・プレトリアで行われたブルズ戦で、後半32分に初トライをあげた。スーパーリーグはオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの強豪3カ国の15チームからなる世界最高峰のリーグで、日本人がトライを決めたのは史上初めて。試合は18−35で敗れ、勝利にはつながらなかった。
 田中は166センチと小柄ながら、相手のスキを突くプレーで頭角を現し、07年に京都産業大からトップリーグの三洋電機(現パナソニック)入り。1年目からレギュラーを獲得し、07年、08年と日本選手権連覇に貢献した。日本代表でも11年のニュージーランドW杯に出場。この10月にハイランダーズへ移籍し、日本人で初めてスーパーリーグでプレーする選手となった。

 ハイランダーズでは、ここまで11試合中9試合に出場。この試合では後半19分から途中出場していた。同リーグではレベルズ(オーストラリア)にHO堀江翔太も所属している。2人は6月上旬に帰国して代表に合流し、8日、15日のウェールズ代表とのリポビタンDチャレンジに出場する見込みだ。