9日、楽天・田中将大が福岡ソフトバンク戦に先発し、7回を投げて4安打無四球無失点の好投で開幕からの連勝記録を16に伸ばし、プロ野球新記録を樹立した。
 北海道日本ハム戦で間柴茂有、斎藤和巳がもつプロ野球記録に並び、新記録樹立への期待が寄せられていた。この日は初回にいきなり1死三塁というピンチを迎えたが、内川聖一を空振り三振、松田宣浩を投ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。
 2回以降は安定したピッチングを見せていた田中だったが、6回裏、1死から長谷川勇也に二塁打を打たれると、自らの暴投で三塁へ進めてしまう。しかし、ここも後続をきっちりと抑えて得点を許さなかった。

 エースの力投に応えようと、味方打線も奮起した。5回表に枡田慎太郎のタイムリーで先制すると、嶋基宏にもタイムリーが出て2点のリードを奪う。さらに6回表には松井稼頭央、嶋の連続タイムリーなどで一挙3点を追加し、田中を援護した。
 8回以降は、小山伸一郎、青山浩二、金刃憲人とつなぎ、最後は斎藤隆が締めて、田中の新記録樹立を完封で飾った。これで昨年8月からの連勝記録も20に伸ばし、松田清、稲尾和久のプロ野球記録に並んだ。チームも連勝し、貯金を20とした。


◇パ・リーグ
 ソフトバンク、自力V消滅(楽天8勝7敗、Kスタ宮城)
福岡ソフトバンク   0 = 000000000
東北楽天       5 = 00002300×
勝利投手 田中(16勝0敗)
敗戦投手 帆足(7勝5敗)

 西野、8回3安打無失点の快投(ロッテ8勝7敗、札幌ドーム)
千葉ロッテ       2 = 200000000
北海道日本ハム   0 = 000000000
勝利投手 西野(9勝3敗)
敗戦投手 ケッペル(1勝2敗)
セーブ   益田(2勝4敗26S)

 西、6回途中6失点KO (西武9勝6敗1分、京セラドーム)
埼玉西武     7 = 200004100
オリックス     4 = 000210001
勝利投手 野上(8勝2敗)
敗戦投手 西(7勝5敗)
セーブ   涌井(5勝5敗1S)
本塁打  (西)浅村21号2ラン
       (オ)糸井11号ソロ、フェルナンデス1号ソロ

◇セ・リーグ
 大野、7回2失点の好投(中日7勝6敗、ナゴヤドーム)
阪神   2 = 011000000
中日   4 = 20100100×
勝利投手 大野(7勝7敗)
敗戦投手 スタンリッジ(6勝8敗)
セーブ   岩瀬(1勝2敗26S)
本塁打  (阪)新井良12号ソロ
       (中)和田14号ソロ

 4連勝でマジック39点灯(巨人11勝3敗1分、マツダスタジアム)
巨人   5 = 000001220
広島   4 = 101200000
勝利投手 青木(4勝0敗)
敗戦投手 ソコロビッチ(0勝2敗)
セーブ   西村(3勝3敗29S)
本塁打  (広)丸11号ソロ、12号ソロ