北信越BCリーグでは、10月度のリーグ月間MVP受賞選手を発表。投手部門では石川ミリオンスターズの蛇澤敦選手が、野手部門では富山サンダーバーズの草島諭選手が選ばれた。
【投手部門】蛇澤敦(石川ミリオンスターズ)2度目
        3試合(25回) 3勝0敗0S 防御率1.08 25奪三振 完投2
<プロフィール>
1980年3月4日、福井県出身。北陸高卒業後、ルネス学園金沢、NOMOベースボールを経て今年度、石川に入団。最も自信のあるボールはシンカー。ほかに最速143キロのストレートとスライダーをもつ。3種類のボールをうまく配球し、バッターに的を絞らせないピッチングでチームのエースへと成長した。181センチ、70キロ、右投右打。

 チームメイトの都卓磨とともに投手陣の中では最年長。キャンプ時からエースとして目をかけられていた蛇澤。1年目の今シーズンは15勝4敗、防御率2.42、120奪三振の成績を記録し、最多勝利、最多奪三振のタイトルを獲得した。
 四国アイランドリーグとのチャンピオンシップでは2試合に先発登板。勝ち投手となった第1戦では8回を投げて5安打1失点の好投でチームに勝利をもたらした。

【野手部門】草島諭(富山サンダーバーズ)初
        8試合30打数11安打 打率.367 本塁打5 打点9 盗塁1
<プロフィール>
1984年9月1日、富山県出身。高岡第一高卒業後、地元の富山国際大に進学。今シーズンの通算打率は.338とチームトップ。本塁打も主砲の野原祐也に1本差に迫る13本でリーグ2位の成績を残した。175センチ、77キロ、右投左打。

 開幕からリーグ一の強力打線を誇るチームのクリーンアップを担い、優勝争いに貢献した。6月24日の新潟戦では自身初となる満塁本塁打で逆転勝利をチームにもたらした。さらに、優勝を逃した翌日の最終戦にはサヨナラ本塁打を放ち、有終の美を飾った。


 さらに、「ファンが選ぶ月間MVP」として各チームから次の選手が選ばれた。

【石川ミリオンスターズ】松岡慎弥(外野手)初
                9試合32打数11安打 打率.344、本塁打5、打点11、盗塁0
<プロフィール>
1984年9月26日、大阪府出身。履正社高卒業後、阪南大に進学。大学時代には全日本大学野球選手権に出場。ベストナインにも3度選ばれている。小技が得意の石川では数少ないパワーヒッター。今シーズンは通算9本塁打を放ち、頼りになる主砲としてチームを牽引した。10月16日の富山戦での先制満塁本塁打はチームの優勝を決定付けた。182センチ、82キロ、右投左打。
(ファンからの声)
「5試合連続ホームランに感動しました! 攻守どちらとも活躍が目立っていました。インタビューのときのおもしろいアドリブはファンを楽しませてくれました」
「優勝を決めた富山戦も含めた5戦連続本塁打は月間MVPに十分値すると思います。グランドチャンピオンシップ第1戦での値千金の2塁打もインパクト大きかったです」

【富山サンダーバーズ】草島諭(内野手)初
               8試合30打数11安打 打率.367 本塁打5、打点9、盗塁1
(ファンからの声)
「シーズン終盤戦においての奮闘振りは目を見張るものがあったように思う。特に最終戦での劇的なサヨナラホームランが印象的であり、、前日の敗戦ショックを払いのけるスーパーパフォーマンスのよう」

【信濃グランセローズ】吉田章彦(投手)初
              1試合(1回)0勝1敗0S 防御率9.00 0奪三振
<プロフィール>
1980年5月28日、大阪府出身。大商大高卒業後、近畿大に進学。大学時代には全日本大学選手権に出場した。長身から投げ下ろすストレートは最速150キロを誇る。残念ながら戦力外通告を受けたが、現役続行を望んでおり、11月にトライアウトを受ける意向だ。186センチ、90キロ、右投右打。
(ファンからの声)
「活躍はあまりしていませんが、チームのために今シーズン、自分の思い通りにならなくても笑顔を忘れず頑張ってくれた吉田投手にぜひ、月間MVPをあげたいです」

【新潟アルビレックス】木ノ内正樹(外野手)初
              7試合24打数7安打 打率.292 本塁打1、打点6、盗塁2
<プロフィール>
1985年8月27日、新潟県出身。地元の関根学園高卒業後、本間忠コーチの出身チーム、野田サンダーバースでプレーした。10月は好調さをキープし、7安打で6打点とチャンスでの強さを発揮した。184センチ、74キロ、右投右打。
(ファンからの声)
「守備と打撃に活躍してたから」

 さらにシーズンMVPには投手部門で蛇澤、野手部門で打率.412、14本塁打、75打点、5盗塁をマークした野原祐也(富山)が輝いた。シーズン敢闘賞には投手部門で1勝2敗16S、防御率0.90、28奪三振の高田泰史(石川)、野手部門で打率.313、10本塁打、79打点、3盗塁の井野口祐介(富山)が受賞した。

 来年度は群馬、福井を加えた6球団で構成される同リーグは11月1日よりリーグ名を「ベースボール・チャレンジ(BC)リーグ」と改称する。さらに運営体制について次のように発表した。

【参加球団】
新潟(新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ)
長野(信濃グランセローズ)
群馬(群馬ダイヤモンドペガサス)
富山(富山サンダーバーズ)
石川(石川ミリオンスターズ)
福井(球団名未定)

【公式戦試合数】
各球団年間72試合(ホーム36試合、ビジター36試合)

【2地区制の導入】
新潟、信濃、群馬を上信越地区、富山、石川、福井を北陸地区とし、各球団が同地区の球団と年間18試合(ホーム9試合、ビジター9試合)、他地区との球団と年間12試合(ホーム6試合、ビジター6試合)を戦う。

【前後期制の導入】
公式戦日程を前期(36試合)と後期(36試合)にわける。

【プレーオフシリーズの導入】
<地区チャンピオンシップ(全3戦)>
同地区内の前期優勝チームと後期優勝チームが対戦し、地区優勝チームを決定。
 ※前後期ともに同一チームが優勝した場合、通期で勝率2位のチームが進出。ただし、2位のチームは3戦全勝が条件となる。

<BCリーグチャンピオンシップ(全5戦)>
上信越地区の地区優勝チームと北陸地区の地区優勝チームが対戦し、BCリーグ優勝チームを決定。

<グランドチャンピオンシップ>
四国アイランドリーグと調整中。
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