18日、日本サッカー協会(JFA)はJFAハウスで記者会見を行い、急性脳梗塞で順天堂大学浦安病院に入院しているイビチャ・オシム日本代表監督の現況について田嶋専務理事が「未だ予断を許さない状況だが、オシム監督の強靭な体力と治療により、第一の大きな山場超えつつある」というドクターの所見を発表した。
(写真:会見に臨んだ田嶋専務理事)
 本日の昼過ぎに到着したオシム監督の長女イルマさんに「事情を初めから説明して、質問を受けていた」という田嶋理事は会見場に1時間半遅れて到着。「(オシム監督の)意識はない。昨日と変化はなく、今までと同じ状況と考えてください」と語り、昨日の会見と同じく「家族と病院が話し合い、『これだけなら出してもいい』という情報を話している。医療的な質問には答えられない」として、オシム監督の病状については上記のドクターの所見のみを語るにとどまった。

 また、田嶋理事は世界中の様々な人々からお見舞いのメッセージが届いていることを発表。オシム監督を心配したゼップ・ブラッターFIFA会長からFIFA理事の小倉純二JFA副会長に電話がかかったことや、前日本代表監督のジーコ氏(現フェネルバフチェ監督)が兄のエドゥー氏と連名でお見舞いの文書を送ってきたことを明かし、「他にもボスニアのサッカー協会の関係者や同国の監督、ピクシー(ストイコビッチ)氏やオシム監督の教え子だった方々、そして現日本代表の選手から数多くのメッセージが届いている」と語った。

 同時に、田嶋理事はオシム監督を見舞いにくる関係者から医療情報が漏れていることを懸念して、面会を制限することも発表した。「オシム監督はとても友人を大切にする方なので、色々な人がお見舞いにくるが、そういう人から(家族が明かしてほしくない)情報が漏れている。残念だが、ご家族と話し合い、面会の時間をコントロールすることにした。病院側に守衛を増やして頂き、その上で協会の者がご家族に『この人でいいですか』と確認している。今までは、そういうチェックがなかった」と話した。
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