2007年中央競馬のフィナーレを飾る第52回有馬記念(G1・芝2500m)が23日、中山競馬場で開催される。今年の競馬界を彩った実力馬が続々と登場し、レースは混戦になりそうだ。出走予定の16頭の中から当HP編集長・二宮清純はポップロックを本命に指名した。
 昨年の有馬記念はディープインパクト一色。1番人気となったスター馬は最後の直線で独走態勢をつくり、“衝撃”を残して引退レースをしめくくった。

 しかし、今年は違う。牝馬でダービーを64年ぶりに制し、ファン投票1位で出走権を得たウォッカ、天皇賞春秋連覇を達成したメイショウサムソン、有馬記念を得意とするオリビエ・ペリエ騎手(フランス)が乗るポップロック――。まさに群雄割拠の様相を呈している。
 
 また、このグランプリが引退レースとなるダイワメジャーと、ベテラン・安藤勝己騎手が手綱をさばくダイワスカーレットの対決も楽しみだ。両馬は同じ母スカーレットブーケを母に持つ兄妹。兄が有終の美を飾るのか、それとも妹が兄に引導を渡すのか。両馬の競り合いに注目が集まる。

 これまで年の瀬に中山のターフは数々のドラマを生み出してきた。今年も大観衆が見つめる中、新たな名シーンが描かれることは間違いない。一足早いクリスマスプレゼントを誰もが待ち望んでいる。

(石田洋之)

☆二宮清純・大予想☆

 本命はポップロック。昨年の有馬はディープインパクトの2着。当たり前の話だが、ディープがいなければ勝っていた。鞍上のペリエは02年から3連覇したように中山の乗り方を熟知している。早めに馬を前に持ち出し、効率のいいレースをするだろう。

 相手はメイショウサムソン。本当なら最内より、もう少し外でもよかったが、それはぜいたくか。天皇賞(秋)も最内で勝っている。連にはまず間違いなくからんでくる。

 意外性があるのはロックドゥカンブ。その潜在能力にかけたい。スピード自慢の馬が多いだけに、末脚勝負に持ち込めばウォッカもチャンスがある。大外でやや人気が下がるかもしれないが、逆に馬券的にはおいしい。(談)

<第52回有馬記念枠順>

12月23日(日)15時25分発馬
中山競馬場9R、芝2500m
 
○◎1[1] メイショウサムソン 牡4 57.0 武豊
   1[2] ドリームパスポート 牡4 57.0 高田潤
    2[3] マツリダゴッホ    牡4 57.0 蛯名正義
  ○2[4] ダイワメジャー    牡6 57.0 デムーロ
   3[5] レゴラス        牡6 57.0 柴田善臣
◎  3[6] ポップロック      牡6 57.0 ペリエ
  △4[7] ダイワスカーレット 牝3 53.0 安藤勝己
▲  4[8] ロックドゥカンブ   牡3 53.0 キネーン
   5[9] サンツェッペリン   牡3 55.0 北村宏司
   5[10]フサイチパンドラ  牝4 55.0 藤田伸二
   6[11]コスモバルク    牡6 57.0 松岡正海
   6[12]インティライミ    牡5 57.0 福永祐一
   7[13]デルタブルース   牡6 57.0 川田将雅
   7[14]ハイアーゲーム  牡6 57.0 ルメール
   8[15]チョウサン      牡5 57.0 横山典弘
△▲8[16]ウオッカ       牝3 53.0 四位洋文

・印は二宮清純予想、当サイト予想の順
・枠番、馬番、性別・馬齢、斤量、騎手の順に記載
※必ず主催者発表のものと確認下さい。
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