注目の野球競技、日本代表−キューバ代表戦。試合を観戦していて、一番印象に残ったのはキューバのバッターのスイングの鋭さだった。それが証拠にファールがほとんどバックネットを直撃していた。これは後ろ足に重心をのせ、ボールをひきつけて鋭く振り切るスイングが徹底されているからだ。一歩間違えば、すべて長打になってしまう。そういった相手打者のスイングに対して、先発のダルビッシュ有はかなり精神的なプレッシャーを受けたのではないか。
 キューバの打線はパワーはあるが、それ以上にアジャスト能力がある。状況に応じたバッティングができていた。基本はセンター返しとみていい。ということは中途半端な変化球では打ち取ることはできない。成瀬善久、田中将大のリリーフ陣が好投したのは、緩急でメリハリをつけていたからだ。速いボールは速く、遅いボールはより遅くみせる。ここに決勝トーナメントでキューバを倒す糸口が見えてくる。

 以前から述べているように1次リーグは5勝2敗くらいでちょうどいい。あくまでもピークをあわせるのは準決勝だ。1次リーグをいくら全勝したところで準決勝で負けてしまえば銀メダル以上はありえない。試すものは試す。隠すものは隠す。得るものがあれば、それでよかったのではないか。このキューバ戦の敗北を糧に、気持ちを切り替えて日本の代表選手たちには頑張ってほしい。
(談)


<現地取材中の二宮清純のボイスを携帯サイトで配信!>

 このコラムの内容は、携帯サイト「二宮清純.com」内の「清純ボイスコラム」で配信中です。北京で取材中の二宮清純が現地より随時メッセージをお届けします。

 当HP編集長・二宮清純の携帯公式サイト「二宮清純.com」http://ninomiyaseijun.comへ携帯で(au、ドコモ、ソフトバンク)今すぐアクセス!
<利用料>
315円(月額税込、登録月より有料)
<アクセス方法>
EZweb(au)
トップメニュー → カテゴリーで探す → スポーツ・レジャー → 総合 → 二宮清純.com
i-mode(docomo)
メニュー/検索 → スポーツ → スポーツニュース → 二宮清純.com
Yahoo!ケータイ(SoftBank)
メニューリスト → スポーツ → スポーツニュース →二宮清純.com
◎バックナンバーはこちらから