明日行われる女子マラソンのコースを下見してきた。コースの印象を一言でいえば、路面の質が場所場所で異なっているということだ。石畳もあればアスファルトもある。かなり選手の足に負担のかかるコースだ。
ヨーロッパにも石畳の固いコースはある。だが、北京では足元が滑りやすいところがあれば、普通のアスファルトもある。非常にばらつきがあった。
それというのも、今回のコースは公園の中を走ったり、大学の構内を走ったりと普段はマラソンコースに使用しないところを取り入れているからだ。たとえば清華大学。この入り口は非常に狭くなっていた。幅にすると、おそらく３、４メートルくらいしかない。しかも、入り口は急カーブになっている。ここは大きな集団では入れない。選手にとってはかなり気を遣うポイントだろう。
もちろんランナーたちは下見や試走もしているから、対策にぬかりはないはずだ。それでも転倒したり、足がもつれたり、何かのアクシデントが起きるのではとの心配がある。
勝負どころは35キロ手前から続く直線だろう。ここでスパートをかけた選手がナショナルスタジアム（鳥の巣）に入るまでに勝負を決めてしまうのではないか。特に35キロ地点にはアップダウンがある。先に下り坂があり、その後に上り坂があるのだが、このあたりでスパートできた選手が勝つような気がする。
日本勢は残念ながら野口みずき選手が出場できない。土佐礼子選手と中村友梨香選手に期待がかかる。いずれにしても勝負の分かれ道は後半だ。そこに注目して明日は見てみたい。
（談）
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