10月10日、茨城県坂東市で茨城GGと対戦しました。
 2週間前に対戦したばかりだったのですが、運良くまた声をかけていただき、前回同様の「水戸信金カップ」に出場しました。
 試合は前回のような接戦で3対1で負けてしまったので、欽ちゃん球団との試合がどのようなものなのか、ご紹介したいと思います。

 試合開始30分前に、萩本監督がグラウンドに現れ、客席を相手にマイクパフォーマンスを始めます。
 この日は大塚監督も来ていたので、我がチームのベンチもパフォーマンスの標的になりました。

 試合開始15分前にオープニングセレモニーがはじまります。
 両軍がベンチ前に整列し、音楽が流れる中登場した萩本監督と片岡選手がマウンド上で選手宣誓を行います。
 片岡選手が決め台詞「元気いっぱい、夢っぱい、全力でプレーすることを誓います」と言い、1塁側の客席に向かって「あなたに」、3塁側の客席に向かって「あなたに」と手を差し伸べます。あなたのために頑張ります、という宣言をするのです。何度見ても、見に来て下さるお客さんへ感謝の気持ちがわいてくる言葉だと感じます。

 試合中はずっと萩本監督のマイクパフォーマンスが続きます。
 「なんだよ〜監督の言うことみんな聞いてないじゃないかよ〜」「行け〜! 打て〜!」途切れることのないマイクパフォーマンスで、ベンチからグラウンドへの指示が聞こえないくらいです。
 球場の中の私たちは、試合に集中していることもあり、エコーが激しい萩本監督のマイクパフォーマンスの声はあまり聞き取れないのが実際の状態です。とりあえず球場の中に萩本監督の音声が常に漂っているような感覚です。

 茨城GGに点数が入ると、ハワイアンが流れる中、4人のフラダンサーが現れます。少し踊り始めたところで音楽が切れ、慌てて裏へ走って逃げていく、というのがお決まりのパターンです。

 ユニークなのが活躍した選手への景品です。
 肩にデッドボールを受けた選手に牛肩ロース1キロ、先制点を奪うヒットを放った選手には地元のレタス1箱、3連続三振のピッチャーには常陸牛1キロ、万を時して登場した大塚監督がヒットを打ったときは、リボンで束ねられた花束状の地元のネギが贈られました。ネギを受け取りに行った大塚監督は、ユニフォームの後ろから背中にネギの花束を入れてもらい、「カモがネギを背負う」かたちでベンチに戻ってきました。

 試合運びに一喜一憂するだけではなく、萩本監督が語りかけ、客席が主役とも言える試合はアマチュア野球では珍しいことだと思います。いつ試合をしても、お客さんが最後まで飽きずに楽しんで帰っていくのは本当にすごいことだと思います。

 我がチームは、今回は目的意識を持って浮き足立たずにプレーできたのではないかと思います。負けてしまいましたが、周りにのまれず平常心を保てるようになったのは大きな収穫だと思っています。

 今月末には今季最後の公式戦があります。納得のいく試合ができるよう、調整していきたいと思います。


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広瀬明佳
福島県郡山市出身。母がソフトボール、兄が野球をやっていたことから中学・高校時代ソフトボール部に所属。大学時代軟式野球サークル。前職での仕事をきっかけに初めて硬式野球の道へ。現在、埼玉県内の硬式野球クラブチームに所属。チームの紅一点として奮闘中!

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