田山、上田ら「チームジャパン」として北京へ 〜北京五輪トライアスロン日本代表〜

(写真:トライアスロン日本代表の(左から)山本、田山、上田、井出、庭田)
緑に囲まれた広大な土地の中にある日本エアロビクスセンターで行われた今回の合宿は、「6月14日に決定したオリンピック出場選手5名を、一つのチームとして意識づけることが目的」(山根英紀JTU強化本部長代行)という位置づけで、調整と身体を慣らすことに重点を置いて行われた。
代表に決定した5選手は、スイム・バイク・ランが複合された練習メニューを、それぞれ現在の身体の感触を確かめながら各人のペースで取り組んでいた。


「ここまでトライアスロンをやってこれたことに感謝したい。3回目のオリンピックには自信をもって挑みたい」
北京五輪へ向けこう語った庭田。これまでの五輪は、2回とも14位と入賞には届かなかった。「表彰台を目指したい」と、3度目の大舞台への思いは強い。
長くトップ選手として活躍を続けてきた秘訣については「とにかくトライアスロンが好きだという気持ちだけ」。さらに、「できるだけ長く、できるところまで競技を続けたい」と北京五輪後の現役続行にも意欲を見せた。
06、07年の日本選手権を制し、07年W杯エイラート大会で日本人として初のW優勝を果たすなど世界に最も近い存在である田山は、「得意のスイムでトップをとる気で泳ぎ、バイクで第1集団をキープ、ランで粘る」と北京でのレースプランを語る。
今年4月、突然所属チームが解散するという試練も「チームが解散になって、いろいろな人がサポートしてくれた。自分はこんなにたくさんの人が応援してくれているんだと、あらためて感じた。良い経験になった」と今ではプラスに捉える。
アテネ五輪では日本人最高の13位に入ったが、その結果には満足していない。北京での目標はもちろん表彰台に立つことだ。
ナショナルチームは27日までの合同合宿を終え、現在はそれぞれの所属による個別合宿に入っている。
トライアスロン競技は、女子が8月18日、男子が19日に北京市郊外で行われる。