10月21日(火)
 21日、プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージ第4戦が行われ、序盤で大量リードを奪った埼玉西武がそのまま逃げ切り、9−4で北海道日本ハムを下した。これで対戦成績をアドバンテージの1勝を含めて3勝2敗とした西武は、明日の第5戦をとれば4年ぶりの日本シリーズ進出が決定する。

◇第2ステージ(第4戦)
 15安打の猛攻で9得点(西武3勝2敗、西武ドーム)
北海道日本ハム  4 = 000000301
埼玉西武       9 = 41200011×
勝利投手 石井一(1勝0敗)
敗戦投手 スウィーニー(0勝1敗)
本塁打  (日)ボッツ1号ソロ
       (西)細川1号2ラン、赤田1号ソロ
 初戦以来、元気のなかった西武打線が再び目を覚ました。初回、西武先発の石井一久が2つの四球で1死一、二塁とピンチを招くも、4番・高橋信二、5番・スレッジを連続で見逃し三振に切ってとり、無失点に抑えた。

 するとその裏、西武打線が爆発する。1死二塁から3番・中島裕之のタイムリーで1点を先制すると、4番・中村剛也、5番・石井義人の連続安打で2点を追加。さらに2死から7番・大島裕行にもタイムリーが出て、この回一挙4点を挙げた。

 2回裏にも1点を追加した西武は、3回裏には8番・細川亨の一発で2点を挙げ、リードを7点に広げた。投げては石井一が6回まで散発2安打無失点に抑え、完全に流れは西武に傾く。

 しかし終盤、日本ハムが反撃を開始した。7回表、2死一、二塁から1番・森本稀哲がセンター前へ。これを赤田将吾が後逸し、一気に2人のランナーが返った。続く2番・鶴岡慎也にもタイムリーが出て、3点目を挙げた。

 ところが、リリーフ陣が踏ん張れなかった。7、8回に1点ずつを失い、その差を6点に広げられた日本ハム。最終回は7番・ボッツに一発が出たものの、反撃もここまで。序盤での大量失点が大きく響き、痛い1敗を喫した。

 打線が復活し、リーグ王者の意地を見せた西武は対戦成績を3勝2敗とし、日本シリーズ進出まであと1勝と迫った。明日の第5戦は西武・涌井秀章、日本ハム・グリンの先発で行われる。