ラグビーの全国大学選手権は10日、東京・国立競技場で決勝戦が行われ、早稲田大が帝京大を20−10で破り、2年連続15回目の優勝をおさめた。関東大学対抗戦で帝京大に8連覇を阻まれた早大だったが、その雪辱を果たした。早大は史上最多の優勝回数を更新、帝京大は初の栄冠を逃した。
 先にリードしたのは帝京大だった。前半5分、船津光が先制PGを決める。その後も帝京が攻める展開だったが、早大も30分、田辺秀樹のPGで同点に追いつく。さらに帝京大の反則で数的優位に立つと前半終了間際、主将の豊田将万がスクラムからトライを決めて勝ち越しに成功。ゴールも決めて10−3とリードして試合を折り返した。

 こうなるとゲームは早稲田ペース。後半19分にPGで加点すると、23分には再び豊田がトライ。20−3とリードを広げた。帝京大も1トライをあげて反撃したものの及ばず。主将の2トライが光った早大が歓喜のノーサイドを迎えた。帝京は反則で退場者を出したのが痛かった。