ラグビー・トップリーグのプレーオフ「マイクロソフトカップ」の決勝が8日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、東芝ブレイブルーパスが三洋電機ワイルドナイツを17−6で破り、2年ぶり4回目の優勝をおさめた。東芝は主力のWTBクリスチャン・ロアマヌがトーピング検査で大麻への陽性反応が出て、資格停止処分を受けたばかり。不祥事による選手への影響が不安視されたが、前半に2トライを奪うなど、レギュラーシーズン1位の力をみせた。
 先制したのは三洋。3分にペナルティーゴールを成功させ、3点をあげる。しかし、前半23分、東芝は相手のミスに乗じて吉田大のトライで逆転に成功。さらに36分にはキャプテンの広瀬俊朗が走ってトライを決める。三洋はペナルティーゴールで3点を返したが、12−6で試合を折り返した。

 後半は東芝が風下に立ち、スコアが動かない状況が続いたが、初優勝を狙う三洋の反撃を許さない。迎えたロスタイム、三洋が自陣のゴール内でファンブルしたのを逃さなかった。広瀬が飛び込んでボールをおさえ、勝利を決定づけるこの日2つ目のトライ。コンバージョンキックは外したが、ノーサイドの笛がなり、苦境の中で栄冠をつかんだ。MVPには、決勝で2トライの広瀬が選ばれた。