３月29日（日）
高校野球 ◇２回戦
菊池、12奪三振で２試合連続完封明豊（大分） ０ ＝ ０００００００００
花巻東（岩手） ４ ＝ ００２１１０００× 先制したのは花巻東。３回裏、１死から９番・山田隼弥（３年）が内野安打で出塁すると、死球、相手のエラーで満塁とした。ここで明豊は先発の野口昂平（３年）から秋までエースナンバーを背負っていた今宮雄太（３年）にスイッチした。その今宮から３番・川村悠真（３年）が二遊間を抜けるセンター前安打で２走者を返した。さらに花巻東は４、５回にも１点ずつを加え、試合の主導権を握る。
投げては菊池が毎回のようにランナーを背負うものの、中盤以降はストレートが冴え渡り、内外角の厳しいコースにズバズバと決まった。結局、９安打を打たれながらも12奪三振無失点に抑える粘りのピッチングで同校初のベスト８進出を果たした。
投打のかみ合った早実が快勝富山商 ２ ＝ ０００１０００１０
早稲田実（東京） ９ ＝ １３１００３０１× 富山商は先発に初戦で興南(沖縄)相手に４安打完封勝ちしたエース上勇太（３年）ではなく、昨秋の公式戦でも１試合も登板していない三鍋隆仁（３年)起用した。早稲田実は序盤からその三鍋を４番立て、２死二､三塁から４番・森厚太（３年）の犠飛で１点を先制した。２回裏には、怒涛の４連打を浴びせ、３点を追加すると、２番手に上がった村上からも３回裏に１点を挙げ、完全に試合の主導権を握った。
投げては､初戦と同じく小野田俊介（２年）、鈴木健介（２年）の投手リレーで富山商を２点に抑えた。結局、６回裏には３点、８回裏にも１点を加えた早実が９−２と富山商を圧倒し、快勝した。
21世紀枠・利府、サヨナラで８強習志野（千葉） １ ＝ ０００００１０００
利府（宮城） ２ ＝ ０００００１００１× 均衡が破れたのは６回。まずは習志野。先頭打者の福田将儀（２年）がこの試合両校通じて初の長打となる三塁打を放ち、先制のチャンスをつかんだ。山下の犠飛で習志野に待望の先取点が入る。その裏、今度は利府がこの試合初の連打と送りバントで１死二、三塁とすると、６番・塚本がスクイズを決めて同点とした。そのまま試合は最終回へと突入した。９回表、習志野は２死からランナーを出すも無得点に終わる。そしてその裏、利府は２死二塁とした。ここで習志野は１番・遠藤聖拓（３年）を敬遠し、この試合無安打の２番・藤原昂哉（２年）との勝負に出た。その藤原がサヨナラ決勝タイムリーを放ち、初出場､21世紀枠の利府が最後の１枚となったベスト８の切符を掴み取った。
【３月30日（準々決勝）の試合日程】
第１試合
中京大中京（愛知） ―
報徳学園（兵庫）
第２試合
清峰（長崎） ―
箕島（和歌山）
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