東京シティ競馬(TCK)の呼称で知られる大井競馬場では、東京の夜を彩るトゥインクルレースが開催中です。8月10日(月)から15日(土)までの6日間の開催では、3歳馬の地方交流競走・黒潮盃(S?、1800m)を含む64レースが組まれ、激しいレースを展開しています。TCKではスローガン『走れ、ドラマ。TCK』を掲げ、競馬にまつわるドラマにスポットをあてています。TCKコメンテーターに当HP編集長・二宮清純が就任し、砂上で繰り広げられる様々な物語や競馬の持つ魅力をお伝えしています。

 12日(水)のメインレースは第43回黒潮盃です。伝統の地方交流競走に参戦するのはフルゲートの16頭。今年のレースには南関東地区以外から4頭が参戦します。果たしてレースを制するのはこれまで春のクラシックレースで善戦してきた既成勢力なのか、それとも夏の上がり馬が勢いそのままに一気に逆転するのか。それともビッグタイトル奪取を虎視眈々と狙う他地区遠征馬なのでしょうか。

 様々な路線を歩んできた馬たちによって争われる黒潮盃は難解なレースとして知られています。過去10年で1番人気の馬がこのレースを制したのはたったの2回。なかには11番人気が制したレースもあり、一筋縄ではいかないレースです。3連単導入後の平均配当はおよそ19万馬券、最高では58万馬券も飛び出した黒潮盃。真夏の夜空の下、大きな夢を狙ってみるのはいかがでしょうか。

 黒潮盃の大きな魅力といえば、これから活躍する馬を発掘できること。春先には馬体が完成されなかった馬たちが夏場に急激に体力をつけ、驚異的な成長をみせることがあります。3歳馬は人間でいえば、まだまだ20歳前半にあたる若者たちです。4歳以上の馬は古馬と呼ばれますが、古馬になってから多くの重賞を制する名馬が黒潮盃を飛躍の場に求めた例は多くあります。中でも代表的な存在は4年前に優勝したボンネビルレコード(牡7、美浦・堀井雅広厩舎)でしょう。現在は中央へ移籍した同馬ですが、黒潮盃で重賞初勝利を飾り、のちに交流G?2勝を挙げています。今年も彼のような上がり馬が現れるのか、注目ガ集まります。

 TCKホームページでは『二宮清純責任編集 TCKドラママガジン』を発行し、好評配信中です。トゥインクルレースで行われる重賞レースを編集長の視点から綴っていく“TCKドラマコラム”や、主要な重賞レースを独自の切り口から分析する“重賞千里眼”(黒潮盃の予想を公開中)、競馬のプロフェッショナルたちと熱い競馬談義を交わす“ガチンコ対談”など、様々なコンテンツを展開しています。

 今週からお盆休みに入ったこともあり、大都市・東京には普段よりものんびりとした雰囲気が漂っています。帰省ラッシュを避け東京に残った方々は、ゆったりとした気分で真夏の競馬を堪能できるTCKトゥインクルレースへ是非、ご来場ください。

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【8月開催日程】
8月10日(月)〜15日(土) 開門14:40、最終レース発走20:50
8月23日(日)〜28日(金) 開門14:30
【7月重賞日程】
8月12日(水) 黒潮盃(S?) 20:15発走
8月26日(水) アフター5スター賞(S?) 20:15発走