14日(現地時間)、ノルディックスキー複合(個人)、フリースタイルスキー・男子モーグル、スピードスケート3000メートルなどが行なわれた。ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルでは五輪3度目出場の小林範仁(東京美装)が7位入賞を果たした。
 小林は午前に行なわれたジャンプでは99メートルを飛び、121点を獲得。日本人最高位の12位に入った。午後のクロスカントリー(10キロ)ではトップと0.58秒差でスタート。ジャンプよりもクロスカントリーを得意とする小林にとっては十分メダル圏内だった。1周目(2.5キロ)を終えた時点では9位に上がり、2位集団へ。2周目でトップ7人の中に入り、最後尾から虎視眈々とトップの座を狙う。残り1周になり、最初の上りで集団の半ばまで上がった小林は、残り1キロを切ったところで勝負をしかけ、下りで一気にトップの座を奪った。しかし、最後の上りでスタミナが切れ、結果は7位。それでも積極的なレースは見ている者を魅了するには十分だった。4大会ぶりのメダルは残る個人ラージヒル、団体に期待したい。
 そのほか、ベテラン高橋大斗(土屋ホーム)は得意のジャンプで98メートルを飛び、119.5点で13位タイに入ったが、クロスカントリーで大きく遅れて27位。若手の渡部暁斗(早稲田大)は21位、加藤大平(サッポロノルディック)は24位に終わった。


 最年少19歳の遠藤が史上初の快挙 〜フリースタイルスキー・男子モーグル〜

 サイプレスマウンテンで行なわれた男子モーグルでは、出場4人中3人が予選を突破し、五輪初出場の遠藤尚(忍建設)が日本人最高の8位入賞を果たした。1992年アルベールビル大会から正式採用された同種目で日本人男子が入賞するのは初めて。
 同じく決勝進出を果たした西伸幸(白馬クラブ)は9位、ベテラン附田雄剛(リステル)は17位。予選で最高タイムをたたき出した尾崎快(早稲田大)は予選落ちとなった。金メダルを獲得したのは地元カナダのアレクサンドル・ビロドー。カナダが自国開催の五輪で金メダルを獲得したのは初めてとなる。


 初出場の穂積が6位入賞 〜スピードスケート〜

 五輪オーバルで行なわれたスピードスケート女子3000メートルでは穂積雅子(ダイチ)が6位入賞を果たした。同種目世界記録保持者マルティナ・サブリコバ(チェコ)と同組に入った穂積は必死に喰らいつき、4分7秒36の好タイムをたたき出した。同種目で日本人が入賞したのは2大会ぶり2度目。サブリコバは下馬評通りリンクレコードの4分02秒53で優勝し、チェコに史上初の金メダルをもたらした。そのほか石沢志穂(岸本医科学研究所)は4分15秒62で15位、名取英里(十六銀行)は4分18秒18で21位となった。

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