25日(現地時間)、ノルディック複合個人(ラージヒル)、クロスカントリー女子リレー、フィギュアスケート女子フリーなどが行なわれた。パシフィックコロシアムで行なわれたフィギュアスケート女子では浅田真央(中京大)が銀メダルを獲得。これで今大会安藤美姫(トヨタ自動車)が5位、鈴木明子(邦和スポーツランド)が8位入賞を果たした。
 ショートプログラム(SP)でトップに立ったキム・ヨナが完璧な演技を披露し、フリー150.06、総合228.56の史上最高得点をマークした。そのキム・ヨナの次に登場した浅田は会場が興奮冷めやらぬ中でも集中しきった表情でリンクに立った。最初のトリプルアクセルを完璧に回り切ると、次のトリプルアクセルも決め、世界大会史上初となる1試合3つのトリプルアクセル成功を果たした浅田は、その後も表情豊かに演じた。しかし、後半のジャンプでミスが続いたことが大きく響いた。フリーは131.72と伸ばしきることができず、総合205.50とキム・ヨナには大きく届かなかった。キム・ヨナは韓国初となる金メダルに輝いた。銅メダルには地元カナダのジョアニー・ロシェットが入った。

 ゴールドとエメラルドグリーンの新しい衣装で登場した安藤は、最初のコンビネーションジャンプをきっちりと決め、その後もジャンプ、スピン、スパイラルを一つ一つ丁寧にこなした。二面性のあるクレオパトラの人生を見事に表現した安藤。フリー124.10、総合188.86を獲得し、前回トリノ大会から順位を上げ、5位入賞を果たした。

 日本人最初に登場した鈴木は、SPでは最初のジャンプで手をつくミスがあったが、この日は前半のジャンプを完璧に決め、幸先よいスタートを切った。途中、着氷でバランスを崩す場面もあったが、『ウエストサイドストーリー』の曲に乗って、メリハリのあるエッジワークで見事なステップを披露。自身も納得のいく演技で満面の笑顔を見せた。フリー120.42、総合181.44を獲得し、初の五輪で8位入賞を果たした。

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