28日(現地時間)、BCプレースでバンクーバー冬季五輪の閉会式が行なわれ、17日間にわたる熱戦の幕を閉じた。閉会式ではフィギュアスケート女子銀メダリストの浅田真央(中京大)が日本選手団の旗手を務め、笑顔で日の丸を振りながら観客の拍手に応えた。
 全7競技86種目が開催された今大会では、メダル総数では冬季五輪史上最多の計37個を獲得した米国が1位に。しかし、金メダルに限れば、14個を獲得した地元カナダがトップとなった。最終日にはアイスホッケー男子がライバル米国との死闘を制し、2大会ぶりの金メダルを獲得と有終の美を飾ったカナダ。過去2度の地元開催で一つも金メダリストが誕生していなかっただけに、今大会は大躍進といえる。

 一方、日本は銀メダル3個、銅メダル2個の合計5個のメダルを獲得した。目標とした史上最多10個のメダルを獲得した1998年長野大会には至らなかったが、2002年ソルトレークシティー大会(2個)、06年トリノ大会(1個)を上回った。ただ、今大会も雪上競技でのメダル獲得にはいたらなかった。

 次回、14年の大会はロシアのソチで開催される。ロシア南部に位置するソチは、近隣の山間部はスキーリゾート地として利用され、避暑地としても知られるロシアでの開催は80年モスクワ大会以来34年ぶり。冬季大会は初となる。

>>日本人競技結果はこちら