3月23日(火)
◇1回戦
 藤井、3安打1失点完投
智弁和歌山     6 = 001050000
高岡商(富山)   1 = 000001000
 3回表、高岡商の守備に乱れが生じ、エラー絡みで智弁和歌山が1点を先制した。さらに5回表、1死一、二塁から2者連続のタイムリーで3点を追加。なおも1死一、二塁とすると、下位打線にもタイムリーが出て、この回一挙5点をあげた。なんとか追いつきたい高岡商は6回裏、ようやく1点を返した。

 そのまま5点ビハインドで迎えた最終回、高岡商は粘りを見せ、2死ながら一、二塁とした。しかし、最後は6番・土屋裕保(3年)が内野ゴロに打ち取られ、ゲームセット。智弁和歌山が初戦を突破し、高嶋仁監督の甲子園通算勝利数が史上最多となる59となった。

 今大会初のサヨナラ勝ち
高知           5 = 003100001
神港学園(兵庫)   6 = 010201101×
【本塁打】(神)伊藤

 先制したのは神港学園。2回裏、1死から6番・古谷竜平(3年)がヒットで出塁すると、次打者が送りバントを決め、二塁へ。このチャンスに8番・清水将太(3年)がセンターへタイムリーを放ち、先取点をあげた。しかし3回表、高知は2死三塁から怒涛の4連打でこの回一挙3点を奪い、逆転に成功。さらに4回表にも1点を追加し、その差を3点に広げた。神港学園も4回裏に2点を返すと、6回裏にはエースの7番・前仲正志(3年)が三遊間を抜ける同点打を放ち、自ら試合を振り出しに戻した。さらに7回裏、3番・伊藤諒介(3年)がソロホームランを放ち、神港学園が1点を勝ち越した。

 1点ビハインドで迎えた9回表、高知は1死一塁から5番・梅原一貴(3年)がレフトへ鋭い打球を放つ。外野手がクッションボールの処理に手間取っている間に、一塁ランナーが一気にホームへ返り、同点とした。しかしその裏、神港学園は2死二塁から2番・横川駿(2年)が前進守備をしいていた外野手の頭上を越える打球を放つと、二塁ランナーが生還。神港学園が今大会初のサヨナラ勝ちで初戦を突破した。

 1点差凌ぎ、2回戦進出
盛岡大付(岩手)     4 = 020100001
中京大中京(愛知)   5 = 21010010×

 初回、中京大中京が2死二、三塁から5番・岩井川雄太(3年)、6番・藤浪大輔(2年)に連続タイムリーが出て、2点を先制した。しかし、盛岡大付も2回表に1死二、三塁と絶好のチャンスをつくると、ヒットとスクイズで2点をあげ、試合を振り出しに戻す。しかしその裏、中京大中京が再び1点を勝ち越した。4回には両校ともに1点ずつをあげ、試合は中京大中京1点リードで後半に突入した。

 7回裏、中京大中京は貴重な追加点をあげ、その差を2点に広げた。8回表、中京大中京は先発・森本から2番手・浅野文哉(2年)にスイッチするも、その浅野の制球が定まらない。8回はなんとか無失点に凌いだが、9回表、先頭打者を四球で出すと、次打者のプッシュ気味のバントの処理をあやまり、無死一、二塁と再びピンチを迎えた。ここで中京大中京はショートに下がっていたエース森本をマウンドに戻した。森本は送りバントで二、三塁とされると、次打者を内野ゴロに打ち取るも、その間にランナーが返り、1点差に迫られた。しかし、最後は6番・今上智(3年)を内野ゴロに打ち取り、1点を死守した。

【ACL グループリーグ】

 大勝も鄭大世が痛恨の退場(等々力)
川崎フロンターレ 4−0 メルボルン・ビクトリー
【得点】
[川崎]鄭大世(3分)、黒津勝(12分)、レナチーニョ(22分)、谷口博之(90分)

 平井、ハットトリック達成で初勝利(シンガポール)
シンガポール・アームド・フォーシズFC 2−4 ガンバ大阪
【得点】
[シンガポール]エルワン・スヘルマン(32分)、ニクラス・サンドバーグ(62分)
[G大阪]平井将生(6分、46分、81分)、中澤聡太(70分)