競馬の祭典『第77回日本ダービー』(G?・芝2400m)が30日、東京競馬場で開催される。今年のダービーは史上最高との呼び声も高い好メンバーが顔を揃えた。牡馬クラシック第1弾皐月賞では馬群を突き抜け1冠目を制したヴィクトワールピサ(岩田康誠騎手)が2冠を達成するのか。それとも前哨戦を圧勝したペルーサ(横山典弘騎手)が本番でも強さをみせるのか。はたまたNHKマイルカップで驚異の日本レコードを叩き出したダノンシャンティ(安藤勝己騎手)がG?連勝を飾るか。他にも伏兵馬が虎視眈々と一生に一度の大レースに照準を合わせている。出走予定の18頭のから当サイト編集長・二宮清純はヒルノダムール(藤田伸二騎手)を本命に指名した。
トライアルの青葉賞を4馬身差で圧勝したペルーサを本命に推す。前走の勝ちタイム2分24秒3は同じ舞台で行なわれるダービーでも十分に勝負になる時計。ゴール前で流す余裕もあり、本番では1秒以上タイムを縮めることも可能だろう。となれば、キングカメハメハとディープインパクトの持つダービーレコードを更新することになる。過去の歴史的名馬と比べても全く遜色のない逸材だ。今年リーディングを独走する鞍上も魅力。史上3人目の日本ダービー連覇、史上2人目の3週連続G?制覇、35年ぶりのオークス・ダービー連覇など多くの大記録がかかるが、24年目のベテランは自然体で大一番に臨む。
2番手にはダノンシャンティを挙げたい。前走は1600mの日本レコードを更新する激走だったが、NHKマイルカップ経由でダービーを制したタニノギムレットやキングカメハメハを管理した松田国英厩舎が自信を持って送り出すだけに、不安はない。強烈な末脚を武器に、府中の長い直線を大外から一気に追い込む。
皐月賞馬のヴィクトワールピサは抑えまで。先団でレースを運べる重賞ウィナーのアリゼオやゲシュタルト、エイシンフラッシュへ本命・対抗から馬連で流していきたい。
(大山暁生)
☆二宮清純・大予想☆
皐月賞馬の2冠制覇に注目が集まるが、同レース2着だったヒルノダムールの逆転に期待する。前走、水を含み重くなった大外から追い込んだ内容は、インコースを突いた勝ち馬よりも高く評価したい。騎乗する藤田騎手のダービーといえば、96年のフサイチコンコルドを思い出す。乾坤一擲の追い込みで7番人気ながら大本命のダンスインザダークをゴール寸前で差し切った。今回も彼の剛腕に期待したい。
対抗はペルーサ。トライアルの内容も素晴らしく、4戦4勝は全て2000m以上での成績だ。1冠目に目もくれず、ダービーだけに照準を絞っている。7年前のダービーで2着に終わった父・ゼンノロブロイの無念を晴らすことができるか。
3番手には皐月賞馬ヴィクトワールピサ。兄は安田記念の勝ち馬で東京コースの適正はありそう。ただし、2400mは少し長いか。どんな競馬にも対応できる力があるため、皐月賞のように上手に立ち回ることができれば、2冠制覇も見えてくるだろう。(談)
<第77回日本ダービー枠順>
5月30日(日)15時40分発馬
東京競馬場10R、芝2400m
△1[1] エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田博幸
△ 1[2] レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡佑介
2[3] ルーラーシップ 牡3 57.0 四位洋文
2[4] ダンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中俊
3[5] コスモファントム 牡3 57.0 松岡正海
▲3[6] アリゼオ 牡3 57.0 C.ウィリアムズ
▲ △4[7] ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田康誠
4[8] ローズキングダム 牡3 57.0 後藤浩輝
〇 ◎5[9] ペルーサ 牡3 57.0 横山典弘
5[10] トーセンアレス 牡3 57.0 江田照男
6[11] ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名正義
◎ 6[12] ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田伸二
△7[13] ゲシュタルト 牡3 57.0 池添謙一
7[14] リルヴァダル 牡3 57.0 福永祐一
7[15] メイショウウズシオ 牡3 57.0 飯田裕史
8[16] シャイン 牡3 57.0 和田竜二
△ 8[17] トゥザグローリー 牡3 57.0 戸崎圭太
〇8[18] ダノンシャンティ 牡3 57.0 安藤勝己
・印は二宮予想、当サイト予想の順
・枠番、馬番、性別・馬齢、斤量、騎手の順に記載
※必ず主催者発表のものと確認下さい。