8月10日(火)
◇1回戦
 島袋、7回5安打無失点の好投
鳴門(徳島)   0 = 000000000
興南(沖縄)   9 = 03000420×
【本塁打】
(興)国吉陸
 2回裏、相手の守備のミスを突く猛攻を見せた。先頭の5番・銘苅圭介(3年)がレフトオーバーとなる二塁打で出塁すると、6番・山川大輔(3年)もセンター前へヒットを放つ。鳴門の中堅手がこれを後逸し、山川は一気にホームへ。興南に待望の先取点が入った。さらに山川も三塁へ進み、続く7番・伊礼伸也(3年)のヒットで2点目のホームを踏んだ。その後、相手の守りのミスなどで1死満塁とすると、2番・慶田城開(3年)の犠牲フライで1点を追加する。中盤以降も相手のミスに乗じてチャンスをつくり、毎回安打をマーク。6回裏には1番・国吉大陸(3年)のホームランなどで4点、さらに7回裏にも2点を加え、リードを広げた。
 投げては島袋が7回まで無失点に抑えると、8回からリリーフした川満昴弥(2年)が好投を披露。最終回は三者凡退に切ってとり、興南が連覇に向けて幸先よいスタートを切った。

 初出場・砺波工、善戦するも初戦突破ならず
砺波工(富山)    2 = 000020000
報徳学園(兵庫)   3 = 00011100×

均衡が破れたのは4回裏。先頭の4番・越井勇樹(2年)がヒットで出塁すると、5番・浦崎裕理(3年)が送りバントを決め、1死二塁とした。6番・森田浩輝(3年)の内野ゴロの間に三進した浦崎は、続く7番・木下裕揮(3年)のヒットで生還。報徳学園に待望の先取点が入った。すると、5回表には砺波工がすぐさま反撃する。1死から2番・高橋公亮(2年)が死球で出塁すると、中山が二塁打で続き、二、三塁とした。4番・上田祐希(3年)は内野ゴロに倒れるも、5番・安念大貴(3年)が主将の意地を見せ、低めに沈む変化球をうまく弾き返し、センターへ。一気に二走者が返り、逆転に成功した。
 しかし、甲子園常連校の報徳学園はその裏、すぐに同点とすると、6回裏には2死から怒涛の三連打で1点を追加。再びリードを奪った。投げては先発した1年生の田村伊知郎から継投した大西一成(3年)が6回以降、毎回奪三振のピッチングで砺波工打線を封じ、報徳学園が1点差を死守した。

 見事な集中打で快勝
いなべ総合(三重)     0 = 000000000
福井商            6 = 00006000×

福井商は5回裏、無死満塁と絶好のチャンスをつかんだ。9番・長谷川貴大(3年)は空振り三振に倒れるも、1番・塩治拓真(3年)がスクイズを外された後の5球、真ん中低めのストレートをセンターへ。これが走者一掃のタイムリー三塁打となり、福井商が一気に3点を先制した。さらに2番・三好巧真(2年)の一、二塁間を抜けるヒットで塩治もホームに返った。2死後には5番・長谷川陽亮(3年)にもタイムリーが出て、この回一挙6点を奪う。結局、この回のワンチャンスをモノにした福井商が完封勝ち。今年度限りで勇退を表明している指揮官に勝利を贈った。

 終盤の集中打で、逆転勝ち
本庄一(埼玉)    2 = 000002000
明徳義塾(高知)   6 = 00000132×
【本塁打】
(明)座覇

 先取点は思わぬかたちで入った。6回表、本庄一が1死一、三塁とすると、2番・谷本充(3年)の打席で痛恨のパスボール。三塁ランナーが返り、本庄一が先制した。さらに3番・田村和麻(3年)のタイムリーで1点を追加し、2点差とした。
 明徳義塾もすかさず反撃する。その裏、1死から代打・座覇政也(3年)が打った瞬間にそれとわかるホームランで1点を返す。この一本が、流れを変え、明徳義塾に勢いを与えた。7回裏には無死から3番のシング・アンドリュー(3年)が三塁打を放ち、一打同点のチャンスをつかむと、4番・北川倫太郎(2年)が落ち切らないツーシームを叩き、一、二塁間を破る。シングが悠々と返り、試合を振り出しに戻した。なおも2死一、三塁から前田が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、逆転に成功。明徳義塾は8回にも2点を追加し、その差を4点に広げた。
 投げては7回からマウンドに上がった岩元俊樹(3年)が無安打と完璧なピッチングで本庄一打線を封じた。


【プロ野球】
◇セ・リーグ
 横浜、完封勝ちで連敗4でストップ(横浜5勝10敗、甲府)
中日   0 = 000000000
横浜   4 = 11000020×
勝利投手 清水(9勝9敗)
敗戦投手 チェン(9勝9敗)
本塁打  (横)ハーパー10号ソロ、藤田1号ソロ

 阪神、ドロ沼の5連敗(広島4勝9敗、マツダスタジアム)
阪神   6 = 002000121
広島   7 = 20040010×
勝利投手 篠田(6勝4敗)
敗戦投手 メッセンジャー(3勝2敗)
セーブ   チューク(1S)
本塁打  (阪)ブラゼル35号2ラン、マートン11号ソロ、城島19号2ラン

 山口、痛恨の死球押し出しでサヨナラ負け(ヤクルト6勝9敗、神宮)
巨人        3 = 20000001000
東京ヤクルト   4 = 000110000101× (延長11回)
勝利投手 渡辺(1勝1敗)
敗戦投手 山口(5勝3敗3S)
本塁打  (巨)ラミレス37号2ラン、小笠原23号ソロ
       (ヤ)ホワイトセル9号ソロ、青木9号ソロ

◇パ・リーグ
 許、7回無失点の好投(西武9勝5敗、Kスタ宮城)
埼玉西武   9 = 000401400
東北楽天   3 = 000000030
勝利投手 許(6勝8敗)
敗戦投手 岩隈(7勝敗)
本塁打  (西)中島14号ソロ、フェルナンデス4号ソロ、浅村1号ソロ

 金子、自身7連勝(オリックス6勝9敗1分、ヤフードーム)
オリックス       5 = 210020000
福岡ソフトバンク   4 = 200010010
勝利投手 金子千(11勝7敗)
敗戦投手 ホールトン(6勝6敗)
セーブ   岸田(5勝5敗8S)
本塁打  (オ)バルディリス10号ソロ、カブレラ16号2ラン
       (ソ)松田14号2ラン

 ケッペル、8回途中1失点の好投(日本ハム6勝9敗1分、千葉マリン)
北海道日本ハム   3 = 200000100
千葉ロッテ       1 = 000010000
勝利投手 ケッペル(12勝4敗)
敗戦投手 マーフィー(9勝4敗)
セーブ   武田久(0勝5敗8S)