8月12日(木)
◇2回戦
 2年生・歳内、5安打完封
広陵(広島)       0 = 000000000
聖光学院(福島)   1 = 00000010×
 今春4強の広陵は、5回まで二塁すら踏むことができずにいた。しかし、6回表、2死ながら一、二塁と先制のチャンスをつかむと、打席には今大会屈指の好打者、4番・丸子達也(2年)。丸子は2−2からの5球目、外角低目の変化球をセンターへきれいに弾き返した。しかし、二塁ランナーが一気に三塁をまわり、先取点を狙うも、中堅手・根本康一(3年)からの好返球に阻まれた。
 一方、6回まで2安打に抑えられていた聖光学院は7回裏、2死二、三塁と絶好のチャンスをつかむ。だが、7番・星祐太郎(3年)は空振り三振。ところが、これをキャッチャーが後逸し、振り逃げが成立。三塁ランナーが生還し、待望の先取点をあげた。結局、これが決勝点となった。

 先発全員安打の16安打で初勝利
八頭(鳥取)    2 = 000001010
土岐商(岐阜)  15 = 32003151×

 初回、鮮やかな先制攻撃を見せて3点をあげた土岐商は、2回裏にも2番・金子徳真(3年)のタイムリー三塁打で2点を追加し、序盤で試合の主導権を握った。一方、5回まで土岐商エースの前田拓磨(3年)に1安打に抑えられていた八頭だったが、6回表、2番・冨家亮(2年)、3番・壱村直紀(3年)が前田に連打を浴びせ、1点を返した。
 しかし、土岐商は後半に入っても攻撃の手を緩めない。6回裏に1点を追加すると、7回裏には打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い、13点差と引き離した。
 8回表、八頭は代わったばかりの土岐商2番手の西尾岳樹(2年)を攻め立て、反撃する。先頭の代打・上田健司(3年)が死球で出塁すると、この試合当たっている坂本、冨家の1、2番コンビの連打で1点を返した。しかし、反撃もここまでだった。その裏にも1点を加えた土岐商は、先発全員安打となる16安打の猛攻で甲子園初勝利を果たした。

 関西対決制し、夏初勝利
天理(奈良)    1 = 001000000
履正社(大阪)   4 = 11002000×

 1回裏、逆に履正社1死満塁とすると、5番・大西晃平(2年)が三遊間を破るタイムリーを放ち、履正社が1点を先制する。2回裏にも2番・海部大斗(2年)の犠牲フライで1点を追加した。一方、天理も3回表、先頭の岩崎がチーム初安打を放つ。井上が送りバントを決め、1死二塁とすると、3番・中村奨吾(3年)のタイムリーで1点を返した。
 5回裏、5番・石井元(2年)の犠牲フライで貴重な追加点をあげると、さらに2死後、6番・出口大恭(3年)が四球で出塁し、一、三塁とした。すると一塁ランナー出口が転倒。これを見た天理エースの沼田優雅(3年)が一塁へ送球し、出口が一、二塁間に挟まれた。天理内野陣が出口を追い込む隙に三塁ランナー江原がホームイン。誰もが予想しなかった連係プレーで履正社がその差を3点に広げた。
 投げては先発の飯塚孝史(2年)の強気の内角攻めが天理打線を翻弄。8回からリリーフした平良寛太(3年)もランナーを出しながら要所を締めて、2イニングを無失点に封じ、履正社が夏初勝利をあげた。

 投打かみ合い快勝
日川(山梨)     2 = 000000020
西日本短大付   7 = 01002004×
【本塁打】
(西)金子

 2回裏、先頭の4番・金子大喜(3年)の一発で西日本短大付があっさりと先制した。5回裏、2死無走者から9番・森が粘って四球で出塁すると、西日本短大付打線はここぞというばかりにたたみかけた。まずは1番・鶴真也(3年)が初球を見事に弾き返した。左翼手がこの打球に飛びつくも、届かず。ボールが転々と外野を転がるうちに、一塁ランナー森が一気にホームに返り、貴重な追加点をあげた。鶴も三塁に到達する。続く2番・堤寛太(3年)も左右間を破る二塁打を放ち、鶴が3点目のホームを踏んだ。
 一方日川は8回表に反撃する。無死から3連打で1点を返すと、1番・奥脇俊一(3年)もヒットで続き、無死満塁とした。2番・竹下涼の打席で森が痛恨の暴投。三塁ランナーが返り、1点差に迫る。
 その裏、西日本短大付は負けじと連打を浴びせた。先頭の堤がレフト前安打で出塁する。3番・井浦幸士朗(2年)が送りバントを決め、堤は二塁へ。金子が死球を受け、1死一、二塁とすると、5番・古川大晃(2年)の打球はレフトへ。堤は一気にホームへ返り、5点目をあげた。その後も相手のミスなどもあり、西日本短大付はこの回一挙4点を奪った。そして9回表、森が日川打線を三者凡退に切ってとり、ゲームセット。西日本短大付は全国制覇を達成した1992年以来の夏勝利をあげた。


【プロ野球】
◇セ・リーグ
 森野の決勝犠飛で連敗7でストップ(中日11勝6敗、横浜)
中日   1 = 000000100
横浜   0 = 000000000
勝利投手 ネルソン(2勝1敗)
敗戦投手 藤江(1勝1敗)
セーブ   岩瀬(0勝1敗31S)

 一発攻勢で連敗5でストップ(阪神10勝4敗、マツダスタジアム)
阪神   10 = 010007110
広島    6 = 201001110
勝利投手 久保(10勝5敗)
敗戦投手 スタルツ(4勝8敗)
本塁打  (阪)城島20号ソロ、21号3ラン、桜井8号ソロ、狩野2号ソロ、新井12号ソロ
       (広)広瀬7号ソロ

 ヤクルト、8年ぶりの9連勝(ヤクルト8勝9敗、神宮)
巨人        3 = 000200010
東京ヤクルト   6 = 00240000×
勝利投手 由規(8勝6敗)
敗戦投手 東野(12勝4敗)
セーブ   林昌勇(0勝1敗25S)
本塁打  (ヤ)飯原11号2ラン、畠山8号2ラン

◇パ・リーグ
 今季初の5連勝(西武10勝5敗、Kスタ宮城)
埼玉西武   4 = 000001210
東北楽天   3 = 000002010
勝利投手 平野(2勝2敗)
敗戦投手 永井(7勝8敗)
セーブ   シコースキー(1勝2敗28S)
本塁打  (西)上本3号2ラン
       (楽)山崎21号2ラン

 リリーフ陣の好投で決着つかず(ヤフードーム)
オリックス        6 = 000104100000
]福岡ソフトバンク   6 = 000051000000 (延長12回)
本塁打  (オ)カブレラ17号ソロ、18号満塁

 唐川、復帰戦を白星で飾る(ロッテ10勝7敗1分、千葉マリン)
北海道日本ハム   2 = 000011000
千葉ロッテ       5 = 41000000×
勝利投手 唐川(4勝3敗)
敗戦投手 木田(5勝2敗)
セーブ  小林宏(2勝1敗19S)